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今年になって最初に読んだ本は川上弘美の『センセイの鞄』ということになった。 3年ほど前に単行本になったとき、「この作品によって居酒屋小説というジャンルが生まれた」という風評を小耳に挟んで、興味を持った。女房は川上弘美が好きなので、この本を持っている。、借りようとしたのだが、いい顔をしない。以前、結婚する前で、まだつきあっていた頃、女房が推す恋愛小説について酔流亭が頓珍漢な読後感を述べたというので、「こんな男女の機微に疎い男にこの小説がわかるわけない」と思われたようだ。 それでも、去年の秋頃、ようやく許しが出て、読み始めた。しかし、通勤電車の行き帰りに急いで読むという本ではない。時間の余裕のあるときに、酒盃でも片手にページをめくるのがいい。ところが、その時間がなかなかとれない。年を越して、昨日、ようやく読み終えた。 ![]() 感想を言えば、ヒロインの月子さん(センセイは片仮名でツキコさんと呼ぶ)がとても可愛らしい。まだ暖簾を出したばかり、夏なら外はまだ明るいといった時間の居酒屋における、あわあわとした雰囲気が小説全体から立ちのぼってくる。そして、主人公がこんなに魅力的なら、小説は大成功である。あれこれ理屈を並べて分析や批評をするのは野暮だ。いつもは、その野暮をすぐやりたがるから、「男女の機微がわからない」と酔流亭は女房から叱られるのだが。 去年の暮れ、まだ読みかけだったときに、職場の知人で大変な読書家と通勤途上で一緒になったことがある。彼は若手作家では吉田修一と川上弘美を買っているというので、「いま『センセイの鞄』を読んでいるんですよ」と話した。 「いいでしょ。疲れているときは癒されます」 「夏だったかな。映画がTVで放映されましたよね。小泉今日子がツキコさんを演じていた」 「私のイメージでは、絶対、仲間由紀恵です」 しかし物語が始まる時点でツキコさんは37歳である。 「それでは、すこし若すぎませんか?」 「いえ、絶対に仲間由紀恵です」 そう言って、彼は頑として譲らなかった。キョンキョンのツキコさんも悪くなかったと酔流亭は思っているのだが。
by suiryutei
| 2005-01-04 22:11
| 文学・書評
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