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近所の医院で胃の薬を貰って、いま帰ったところ。医院の待合室での1時間弱のあいだに、持参した朝刊を隅から隅まで読むことができた。 今日(11月8日)の朝日朝刊「文化」欄に載っているコラム『甲乙閑話』のタイトルは「80年前の第1回『論壇時評』を読む」となっている。同紙の『論壇時評』が初めて登場したのは1931年11月8日のことで、だから今日はちょうど80年目の記念すべき日ということになる。 その31年11月は、満州事変勃発の翌々月。朝日新聞にとっては「国益を守れという世論に乗り、実質的に侵略を追認する方向へ社論を転じた時期である」(今日の紙面より)。 そんな時期に登場した『論壇時評』だが、その初回執筆者が猪俣津南雄だったというのには驚いた。労農派マルクス主義の経済学者だ。酔流亭はつい最近、彼の名を『日本資本主義論争の群像』という本でも目にしたばかり。時評のタイトルは『ファッショ横行』だというから、猪俣は世情や朝日の社論に追随したのではなく、むしろそれを批判する文章を書いたのであろう。記述には××と伏字にされた箇所もあるという。今朝の『甲乙閑話』氏も、論壇時評が登場した背景をこう推測する。 「・・・異論が消え、議論が多様からむしろ一色になる中で、そうした『全体のありよう』を批判する手段としてあえて論壇という場を仮設したのではないか」。 『甲乙閑話』氏の推測するとおりなのであろう。さて今朝の朝日『社説』は、TPPを推進の立場で取り上げている。他にも例えば沖縄のことでも同紙の主張は体制側に寄り添う姿勢が最近は目立つ。小さなコラムなどでは時に鋭い批判を投げつつも、社論としては大勢に順じていくのは、昔も今も変らないようだ。 ※関連する過去ログとして ☆『日本資本主義論争の群像』(11年10月30日)
by suiryutei
| 2011-11-08 10:18
| ニュース・評論
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Comments(4)
ここのテーマの話題ではないのですが、目に入った情報のお知らせを・・・。
《[季刊]やま かわ うみ》という雑誌の冬号に、「よみがえれ東北」という色川大吉さんの長編エッセイが掲載されるようですね。(12月中旬刊行予定) http://www.webarts.co.jp/book/menu/forthcoming.htm
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suiryutei at 2011-11-09 09:41
かぐら川さん、おはようございます。
そうですか。最近は色川さんのお弟子さん達のサークルに顔を出していないので知りませんでした。貴重な情報をありがとうございます。 色川さんと深い友情で結ばれていた映画監督の土本典昭さんに『よみがえれカレーズ』という題の映画がありますから、エッセイの題はそれをもじったのかな。アフガニスタンに取材した記録映画で、当時(ソ連軍のアフガン介入後)のアフガニスタン情勢の評価については色川さんと土本さんの考えは違うのですが、そうしたことを超えた優れた映画評をあの映画に対して色川さんは書いています。
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フーテン
at 2011-11-12 09:54
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11月7日の朝日の社説では、「一握りの成功者が富を独占する。・・・政治はなぜ『99%』の庶民の側に立たないのか。」と言っておきながら、その後には「支出を削るか、増税か、いずれにしても痛みを伴う厳しい選択が避けられない。」と書いています。痛みを伴うのはもちろん庶民で、『避けられない』と断言しています。結局、富を独占する1%の成功者に痛みを持ってもらうことはないのですね。敗者は努力が足らないのだからもっとたくさん苦しんで痛い思いをしろ、というふうにしか受け取れません。酔流亭さんは、「体制側に寄り添う姿勢が最近は目立つ。」と書いていらっしゃいますが、社説の書き出しはいかにも庶民の立場に立っているようなふりをしているので、フーテンなどは酔流亭さんのような慧眼の持ち主ではないし、ついついだまされてしまいそうです。ギリシャのデモでは、「我々に責任は無い!」と言っていますが、この社会では「勝者に責任は無い!」ということだと思います。
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suiryutei at 2011-11-12 15:43
フーテンさん、こんにちは。
最近の朝日を見ると、日露開戦前の『萬朝報』のことが思われるのですよ。初め開戦反対だったのが、世の中の雰囲気に圧されて支持に変ってしまいました。朝日の「9条も日米安保も」という主張は欺瞞です。9条が謳う平和国家と軍事同盟とは矛盾します。その矛盾の上に安住していては、やがて「9条より安保」になってしまいます。普天間問題についての朝日の社論にその兆しが顕われていますね。 ギリシャ問題の報道にしても、あれだけの財政赤字が「公務員が多いから」くらいの原因で生じるわけはないですよね。真の理由をごまかしています。
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