新人事制度 大阪での報告①~③
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昨日の朝日新聞朝刊に載った今年最初の『朝日歌壇』に、こんな歌が選ばれた(選者・高野公彦氏)。 二日分一日(ひとひ)に働き寝に帰る息子よごめんおまえを生んで 一日に十数時間働いている息子を気遣う母の歌である。選評に「子に対する親の情愛の深さは格別」とあり、それはそのとおりだが、そう言うだけでは何か物足りないような気がする。酔流亭は一昨日の日記に自分たち以降の世代を「豊かさというぬるま湯に浸かっている」と書いたけれども、これも皮相だった。その豊かさは、この歌にあるような過酷さと裏腹だったのだ。 酔流亭と同業者だが、日本橋郵便局の職員(課長代理)、木村宣詞(よしのり)さんが去年暮れ、月平均112時間にも及ぶ残業に対する賃金不払いで東京地裁に提訴した。新聞各紙でも報道されたので、ご記憶の方もいるだろう。月80時間を超える残業は過労死した場合の認定基準になるそうだから、この平均112時間というのは酷い。 「・・・この9月以降、体調を崩し、頭痛が収まらない。課長にも相談したが、勝手に残業したほうも悪いというような言い方をされた。サービス残業をしなければ業務が一切回らない状況を改善するどころか、個人の責任にされる。・・・」(月刊『伝送便』誌1月号から)。 日本橋郵便局には連合加盟のふたつの大労組、JPU(旧全逓)と全郵政があるのだが、今回の件ではまるで姿が見えないのも、いかにも今の郵政現場の状況を象徴している。労働組合は一番やらなければいけないことをまったくやっていないのだ。今日の日記のタイトルを「たったひとりの反乱」としたのは、そのためである。 しかし、木村さんはこれを機に郵政ユニオンという組合に加入したという。また同じような状況に苦しむ仲間は全国に多いだろう。たったひとりで始められた反乱が、一人のままで終わることはないだろう。
by suiryutei
| 2005-01-11 09:36
| ニュース・評論
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