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NHKの幹部は朝日新聞の取材を受けたとき、メモを取ることを拒否したという。朝日の報道はこの幹部からの取材によるところが大きい。それで、メモを取っていないのにどうして正確な記事が書けるのかと、NHKは朝日への公開質問状で詰問している。また安倍普三議員らは物的根拠が無いから虚偽報道だと息巻いている。 NHKも安倍議員らも、話を瑣末なほう瑣末なほうへとそらそうとしているようにみえる。たしかに、2時間に及んだという取材の中には、こまかな事実関係についてNHK幹部が記憶違いでしゃべったことがあったかもしれないし、朝日記者の聞き違いもあったかもしれない。メモやテープが無ければ、そこは結局「言った」「言わない」の水掛け論になってしまう。しかし、事実において番組は改変され、中国人元慰安婦の発言などはカットされたのだ。日本の戦争犯罪を問う番組を作るときに、戦争責任などどこ吹く風のタカ派政治家に「公正に作れ」とクギを刺されれば、それを「圧力」と受け取らない人はいないだろう。 以前のNHK教育TVの「ETV特集」は、なかなか面白かった。ハーバート・ノーマン(カナダの外交官、歴史家。マッカーシズムの犠牲になって自ら命を絶った)について特集した番組など、見応えがあった。14日の日記に書いた酔流亭の高校時代の恩師・綿引弘先生は教育TVの通信講座で南京虐殺事件の話をして右翼から脅迫が殺到したので、「自分の住所は伏せているんですよ」と教室で話してくれたことがある。 そんな番組を作ってきた教育TVを酔流亭は評価している。 それがこのところ、ちっとも面白くない。製作現場への圧力の凄さは、今回の事件が無かったとしても容易に想像される。 泥仕合の様相を呈しているように見えるが、問題は重要だ。内部告発したプロデューサーは勇気があるし、製作現場には良心的な職員もまだ残っているだろう。こういう人たちを孤立させてはならないと思う。
by suiryutei
| 2005-01-23 09:17
| ニュース・評論
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Comments(6)
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
世帯主になっていらい
(一人暮らしを始めた19歳から) NHKの受信料なるものは払っていません。 確信犯には論客の集金人を寄こしていたのですが 今ではそういう方も来てくれなくなりました(笑)
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凡さん、貴重なお話をうかがいました。そういう苦労をされながら仕事をしてこられたのですね。
NHKも朝日新聞も、なにしろ「天下の・・・」だから、権威主義的体質が染み付いているのだろうなあ。
wakuさん、今日の某民放TVによればNHK受信料未払いは急増して100万戸を超えたとか。うちは実は今までキチンと払ってきたのですが、考えるかなあ・・。
NHKと朝日新聞の泥仕合は本当に情けない。ことの真相よりも朝日の取材態度、NHkの報道姿勢はともに非難されるべきだと思う。朝日には良識を持った編集幹部がいたが、昨年亡くなった石川真澄氏を最後にジャーナリストとしての良識を持った人がいなくなったのではないだろうか。
それよりも、今回の事件を通してわれわれが考えなければいけないのは何故NHKが存在する必要があるかだ。新聞は官報を除き全て民営である。ラジオとテレビに何故「公共放送」と言うものが必要なのだろうか。 NHKを廃止すれば当然、民放だけをただで見られる。朝日が嫌なら毎日にでも読売にでも変えられるがNHKだけは民放しか見なくても視聴料を取られる。NHKがなくなったら、それで不便を感じるのは小泉政権だけではないのだろうか。是非皆さんの意見を伺いたいと思う。
工藤さん、はじめまして。コメントありがとうございます。
石川真澄記者がかつて連載していたコラムは酔流亭もいつも愛読していました。 NHKは、放送開始のとき日の丸の映像が出るのにはげんなりですが、番組自体は今まではそんなに嫌いではありませんでした。しかしたしかに「公共放送」という意味はよくわからないですね。
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