新人事制度 大阪での報告①~③
最新の記事
最新のコメント
最新のトラックバック
カテゴリ
記事ランキング
以前の記事
2018年 04月 2018年 03月 2018年 02月 2018年 01月 2017年 12月 2017年 11月 2017年 10月 2017年 09月 2017年 08月 2017年 07月 more... 検索
ファン
ブログジャンル
画像一覧
|
『伝送便』今月号の特集は「安全無視の職場から」というタイトルで事故・労災多発の状況を取り上げています。そのうちの一つとして書きました。 ![]() 注意! 走行中に連結部分が外れます。かなり危険です。乗る場合は注意してください。 新東京局で使われている電動車のうちの一台である。電源スイッチのところに先月こう貼り紙がされていた。そのご修理はなされたのだろうか? 新東京局には全国および都内全域から毎日大量の郵便パレットが搬入される。それらパレットを広い構内のなか各処理場に運んでいくのに電動車は欠かせない。しかし「注意して」と言われても、連結に気をとられていては今度は運転中に前方不注意になってしまう。たしかに危険なことこのうえない。 もちろん毎朝、日勤の担務者は電動車の点検をやり不具合なところがあれば上に挙げる。だから情報としては上がっている筈。だが、至上命題としての「単年度黒字化のためコスト削減」が、安全対応を迅速にすることへのブレーキになっているのだろう。なかなか修理してくれないのである。その経費節減努力の甲斐あって二〇一三年三月期決算において郵便事業は純損益三一一億円と、前年の赤字四五億円から「大幅に回復」したけれども、それは働く者の安全を犠牲にしての綱渡りの上での達成だ。 安全を犠牲にといえば、象徴的なのは去年から導入された赤い鉄製パレット。このパレットの下敷きになっての骨折事故が、去年は新東京の<ゆうパック部>だけで二件起きている。丈があるから、なるほど<ゆうパック>なんかたくさん積めることは積める。ところが丈の高いところに満載しては押して動かすとき見通しが効かなくなる。荷を積み下ろした空パレットはそのままでは場所をとるから折りたたむのだが、折った状態だとバランスがじつに悪い。この春は風の強く吹く日が多かった。煽られて横転したことも。 三月、これは普通部の大口処理場で、床に落ちていたリング状のビニール紐に足を引っ掛け転倒、膝の皿を割るという事故が起きた。特別割引郵便物など大量に運び込まれるブツはビニールでくるまれていたり紐で把捉されたりしているから、作業のあと床にそれらが散乱する。被害にあった人は片づけをしていて自分が足をとられてしまったのだという。 新東京の一階(発着業務と大口処理)と三階(ゆうパック部)で作業中にヘルメットを着用するようになったのは一昨年から。パレットの中板が落ちてきて頭を打って失神なんて事故も起きているから安全のためヘルメット着用は必要ではある。しかし夏は頭が蒸れる。熱中症で倒れたケースが去年夏に何度もあったのはヘルメット着用も一因。モグラ叩きよろしく、安全のための対策が別の事故の誘因となるのは、小手先の対応ばかりしているからだ。過密労働・要員の絶対的な不足・深夜労働の過酷。これらの改善がなされない限り事故は繰り返される。 ■
[PR]
by suiryutei
| 2013-06-04 20:31
| ニュース・評論
|
Trackback
|
Comments(0)
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。
ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。
|
ファン申請 |
||
外部サイトRSS追加 |
||