新人事制度 大阪での報告①~③
最新の記事
最新のコメント
最新のトラックバック
カテゴリ
記事ランキング
以前の記事
2018年 04月 2018年 03月 2018年 02月 2018年 01月 2017年 12月 2017年 11月 2017年 10月 2017年 09月 2017年 08月 2017年 07月 more... 検索
ファン
ブログジャンル
画像一覧
|
朝日新聞に『証言そのとき』という連載がある。 “功成り名を遂げた”人たちにインタビューして思い出話を語ってもらうわけだが、連合初代会長の山岸章氏(全電通出身)が先週から登場している。今日(11/25)朝刊は、その第二回目だ。 「正直にお話したいことがあります」と前置きして、彼はこんな本音を語るのである。 正直にお話ししたいことがあります。1989年、連合の初代会長に就任するにあたり、これまでは「やりたいと頼んで歩いたわけではない」と対外的には言ってきました。しかし、実を言えば、会長ポストに就きたい、という思いが強かったのです。 こうして彼は、民間労組からの支持が強かった藁科満治氏(電機労連出身)と激しく争って(お互い熾烈な多数派工作をやりあったらしい)初代会長の座を射止めるのだ。 この先を読んでも、その多数派工作をどうやったかについてはあれこれ述べているけれども、そもそもなぜ会長を目指したか動機はそれ以上のことは言っていない。 つまり労働運動史に足跡を残すことと自分の組合活動人生の有終の美を飾りたいということである。 人事争いや権力抗争の全てを否定するつもりはない。自分の為したい目的があって、トップに立たなければそれを達成できない、という場合もあるからだ。 しかし、自分の立身や名誉欲が一切の動機とは。 連合が誕生した1980年代末とは、労働現場では過労死がそろそろ頻発し出した時期である。熊沢誠さんの労作『働きすぎに斃れて』には「過労死の1980年代」と題する一章があるくらいだ。 そのとき、働くものの代表として経営側と向き合うべき第一人者であるはずの人の胸中では、そんなこと二の次三の次だったらしい。 まことに心を寒からしめる。竹内結子さん演じる労働基準監督官ダンダリン(段田凛)をすこしは見習ったらどうか。 ■
[PR]
by suiryutei
| 2013-11-25 16:00
| ニュース・評論
|
Trackback
|
Comments(2)
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。
ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。
![]()
私もこの記事を読んで不愉快になりました。「極左系の組合員」などと国家権力の用語を使って、「命がけの組合活動をしてきた」と言うに至っては、まるで悪質な使用者側がそれを語っているようです。
でも不思議だったのは、なぜこの新聞はいまさらこの人のオーラルヒストリーを連載記事にするのかで、その目的が皆目わかりません。この新聞社は最近大きく部数を減らし、私の周囲の人も永年この新聞だったが、取るのをやめたというのをよく聞きます。
墨田のカッパさん、こんにちは。
現実の労働現場で過労死・過労自死が相次いでいるとき、それは眼中になく権力闘争をやっていた人間の何が「命がけの組合運動」でしょうか。墨田のカッパさんのコメントに同感です。 私は20代のころ本多勝一記者の記事が読めるからというのが理由で朝日新聞と決め、同記者の退社後も大岡信の『折々のうた』とか加藤周一の随筆などを朝日購読の理由としてきましたが、全て終わってしまいました。今は池澤夏樹氏の随筆に時々感心するくらい。まあ読売よりはいいんでしょうが。
|
ファン申請 |
||
外部サイトRSS追加 |
||