新人事制度 大阪での報告①~③
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7月ももうじき終わり。『伝送便』7月号に書いた、この記事をUPするのを忘れていました。 本誌五月号に『安全はどうなっている?』と題する記事が載っている(同号十一ページ)。新東京局の職場実態に取材したもの。そこに、こういう記述がある。 最近入ったばかりの新型の電動車もある。こちらは性能がいい。スピードも出る。ただ、それがコワくもある。銀座郵便局で電動車をバックさせていてエレベーターの扉をこじ開けるようにして転落死するという惨事が起きたのは五年前だった。その事故で乗られていたのと同じ型の電動車が我が局でも使われていたから、事故の直後、スピードがあまり出ないようにする等の処置がとられた。のど元過ぎればなんとやらで、あの転落事故のことはもう忘れられてしまったのだろうか。忙しいからスピードの出る電動車を使いたいという気持ちは働く側のほうにも出てくるのだけれど、でも安全のほうはどうなのか。 ところが、その電動車が現在はそれほどスピードが出なくなっているのに最近気づいた。初め気のせいかと思ったが、繰り返し乗ってアクセルを目いっぱい踏んでも、やはりそうスピードが上がらない。安全を配慮してそうした処置がとられたのであれば、いいことだと思う。 最近変化に気づいたこと、もうひとつ。 安全衛生委員会の議事録の掲示場所が変わった。以前は各職場の経理前だったのが、これは新年度からそうなったのかしら今は通用門の掲示板に貼り出されている。 安全衛生規則は、安全衛生委員会で話し合われたことの周知について以下のように定める。 事業者は、委員会の開催の都度、遅滞なく、委員会における『議事の概要』を次に掲げるいずれかの方法によって労働者に周知させなければならない。 一 常時各作業場の見やすい場所に掲示し、又は備え付けること。 二 書面を労働者に交付すること。 三 磁気テープ、磁気ディスクその他これらに準ずる物に記録し、かつ、各作業場に労働者が当該記録の内容を常時確認できる機器を設置すること。 通用門での掲示は上記のうち(一)の条件を満たしているだろう。だから規則に反してはいない。しかし、出退時に通り抜けるだけの通用門より、就業前や終業時の<溜まり>となる経理前のほうが、議事録をじっくり読むには便利だ。安全衛生委員会で話し合われたことを労働者に周知する姿勢としては後退したのではないだろうか。 この先はちょっと邪推が入ります。 本誌のこれは今年一月号に『かけ声だけの安全対策』という記事が載った(同号三ページ)。やはり新東京局の安全衛生委員会の議事録に取材しながら、職場の安全対策が充分とは決して言えないことを論じたものだ。 『伝送便』は小さなメディアではあるけれども、こと郵政の労働現場においては全国に読者がいる。全国の郵便局で起きている様々な問題についての記事も載る。日本郵便や、その親会社・日本郵政の労務担当は当然、誌面に目を通しているはずである。 あるいは、その反応が回り回って現場に降りてきて、電動車については安全を重視するほうに、安全衛生委員会議事録については周知姿勢を後退させるほうに出たのであろうか。もしそうだとすれば、前者については「書く」ことの成果ということになるが、本当は職場の労働組合がもっとチェック機能を発揮しなければならないことである。
by suiryutei
| 2015-07-29 09:22
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