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![]() 嘉手納は基地の町である。極東最大の米空軍基地がある。二本の滑走路は成田空港の規模に匹敵し、広さは羽田空港の二倍。 夜、麓さんはちょっと会合があるという。嘉手納でも「島ぐるみ会議」が発足する運びとなり、七月三十一日に予定される旗揚げに向けた会合なのだという。「島ぐるみ会議」とは正式名称「沖縄『建白書』を実現し未来を拓く島ぐるみ会議」であって、『建白書』とはオスプレイの配備撤回や米軍基地の県内移設断念を求めて沖縄の四十一市町村の首長すべてが署名したもの。六月末の時点で、その四十一のうち二十二の市町村で「島ぐるみ会議」が結成され、さらに増え続けている。嘉手納も続こうというのである。 そこで、麓さんがその会合に出ている間、私は図書館を覗いてみることにした。じつに立派な建物の四階が町営図書館になっている。隣にも立派な建物があって、沖縄防衛局であった。図書館のあるほうの建物の一階ロビーには元外務官僚の岡本行夫氏らの彫像がある。まだご存命のうちに彫像ですかと、この親米評論家を皮肉りたくもなるけれども、沖縄米軍基地所在市町村活性化特別事業というものの説明が彫像の横に書かれていた。「米軍基地に施設用地を提供する県内市町村の閉塞感を打開し、地域活性化を促進するため、政府の補助を得て・・・」。 建物が立派である理由がわかった。 図書館には雑誌『世界』がバックナンバーも併せて置いてあったから、その今年五月号掲載の翁長雄志・沖縄県知事と寺島実郎氏との対談を読む。北海道出身の寺島氏は、かつて旧ソ連の脅威が喧伝されていたときでも在日米軍基地はソ連に近い北海道には一つも無く、その北限は青森県三沢の通信基地であったことを指摘している。日米安保条約が、在日米軍が、本当に「日本を防衛するため」にあるのだとすれば、こんなことはおかしいのではないか。 現実には、在日米軍基地は日本防衛のためなどではなく、アメリカが世界戦略を展開する上での後方基地として存在しているのである。在日米軍基地のおかげで日本は守られているというのは虚構に過ぎぬ。そして、私が思うに、かつての「ソ連の脅威」もこんにち言われる「中国の脅威」も虚構であるからこそ、ハリボテみたいな虚構前者もまかり通れるのではなかろうか・・・。 旅の終わりに その夜は、会合から戻った麓さんと泡盛を酌み交わす。庭に用意された食卓に奥様の手料理が並ぶ。夜遅い時間だというのに、爆音が時おり聴こえるのはやはり基地の町である。いっぽう 「キュッ、キュッ」 聴こえるのを 「ヤモリの鳴き声」 奥様がそう教えてくれた。千葉県にある我が家にもヤモリが棲みついているけれども鳴かない。沖縄だけの生態であろうか。 翌十五日、麓さんが車で那覇市内まで送ってくださった。<不屈館>を見学。瀬長亀次郎を顕彰している。「戦争法案」が衆院特別委員会で強行採決されたと知ったのは、そのあと昼食を摂る店をさがして市内を車で走っているときであった。 そのころ東京は梅雨の晴れ間で物凄い暑さだったという。沖縄は私のいたとき最高気温三十一~二℃だから、こちらのほうが過ごしやすかったろう。暑い中を法案に反対して連日国会に詰めかけた友人たちには申し訳ないような気もするけれども、沖縄に身を置くことで見えてきたこともある。「戦争法案」によって進むのは沖縄の要塞化であり、辺野古基地建設もその一環に他ならないということだ。あれはただ普天間の危険軽減のためにやろうとしているのではない。 麓さんと別れ、その夜は居酒屋でひとり泡盛を飲んだ後、桜坂劇場という映画館で『戦場ぬ止み』(三上智恵監督)を観た。辺野古の闘いを記録したものである。今回の訪問では闘病のため姿を見ることができなかった山城博治さんがスクリーンで躍動している。そうして翌十六日の飛行機で沖縄を離れた。機中、高江のテントでもらった『新月通信』というチラシを読む。座り込みを続ける人々の日々の思いが綴られていて、以下のくだりに涙が止まらなくなった。 座り込みを半年間行って思ったこと 安藤じゅり ・・その中で、一番思うこと、考えることは、 「私たちが本当に立ち向かう相手は誰なのか」、ということです。 一番近くにて、ぶつかる相手は、どうしても敵対心を持ち、 目の敵にしてしまうけれど・・・ “もし自分が、その人だったらどうするだろう?”と考えます。 今までは何事もなく、仕事をしていた日々が一変し、怒りの対象になる。 だったら辞めたらいいのに、と思うけど、子どもと家族がいるから、 簡単には辞められない。 これが終わればすべてが元に戻ると信じて、言われたことをやる。 ・・そんな人たちと憎しみ合っていたら、むしろ、もっともっと上にいる、 自分の手を汚さずに、思いのままに進めていく人たちの思うつぼになる。 そんな人たちの思い通りには、絶対になりたくない!! それと同時に、そんな仕事をしている人たちにも、 私たちが何で反対しているかを考えて欲しいと思います。 再び沖縄を戦場にはさせない、子や孫に平和な暮らしをつくる。 みんなで手を合わせれば、平和な未来がつくれる、絶対。 ![]() 「沖縄への旅」はこれで終了です。読んでくださって、ありがとう。
by suiryutei
| 2015-08-01 09:07
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