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一昨日、月曜日の『朝日歌壇』に、こんな歌が採られていた。 デモ終えし帽子を風に干しおれば赤のまんまが揺れやまぬなり 水戸市の中原千絵子さんという方の投歌で、撰者は永田和宏氏。 そういえば戦争法案が参院特別委員会で強行採決された9月17日は激しい雨が降った。「帽子を風に干し・・」とあるのは、その日のことであろうか。また撰者の永田和宏氏は歌人であるとともに細胞生物学者であって、<安保法制に反対する学者の会>の呼びかけ人の一人。 そしておそらく、作者も撰者も、中野重治の「歌」という詩が頭にあったのではないかしら。この詩の中で、中野が赤ままの花を詠っていることはあまりに有名だから。 赤まま、あるいは赤まんまの花は、イヌタデの別称。花期は7/15~10/25ごろとあるから、そろそろ終いだけれども、戦争法案をめぐって国会で攻防が続いていた頃が花の時季であった。 戦争法が参院本会議で採決されてちょうど一月後の今月19日、酔流亭は金沢にいた。旧制四高の跡地にある石川近代文学館を覗いたら、「歌」の詩の全文が中野重治の自筆で書かれた掛け軸が館内の一角に展示されていた。中野は旧制四高で学んだのである。 そうしてその後、金沢の市民・労働者が開いていた「戦争法反対集会」に酔流亭も飛び入り参加した。昨夜、帰宅して溜まっていた新聞を開き、上に紹介した「朝日歌壇」彩歌を目にして嬉しく思ったことである。
by suiryutei
| 2015-10-21 10:50
| 文学・書評
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