新人事制度 大阪での報告①~③
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『伝送便』誌は表紙を開くと2ページ目の上半分がその号の<目次>になる。下半分を埋めるのは<伝書鳩>と題するコラム、いわば巻頭言である。字数は800字。 11月号のそれを執筆したので、写真の下に貼り付けます。 ![]() 戦争法が「成立」してちょうど一月後の一〇月一九日は月曜日。朝日新聞で毎週月曜に掲載される<歌壇>に、こんな歌が選ばれていた。 デモ終えし帽子を風に干しおれば赤のまんまが揺れやまぬなり 帽子を干すとあるのは、デモのとき雨に濡れたのであろう。一二万人が国会周辺を埋め尽くした八月三〇日も、参院特別委員会で不当な強行採決が行われた九月一七日も、東京は雨が降った。<赤のまんま>というのは、赤まんま或いは赤ままの花のことだ。イヌタデの別称で、紅色の小さな花をたくさんつける。我が国では北海道から沖縄まで全国に分布。今は便利なもので、インターネットで検索すると花の写真もすぐ出てくる。そんなネット記事のひとつに、花期は七月一五日から一〇月二五日あたりまでとあった。日付まで随分細かい記述だが、花の始めの七月一五日といえば、これは衆院の特別委員会で戦争法案がやはり強行採決された日である。つまり赤まんまの花の季節は、戦争法を巡っての今年の熱い夏とぴったり重なる。 この花は中野重治の『歌』という詩にも登場する。 「おまえは歌うな おまえは赤まんまの花やとんぼの羽根を歌うな」 人の尊厳が損なわれているとき野に咲く花のことなど歌っていられるかと中野は自らを律したのである。 「恥辱の底から勇気をくみ来る歌を それらの歌々を 咽喉をふくらまして厳しい韻律に歌い上げよ」 前掲歌は、一見それと違えるようでありながら実は中野の志を受け継ぐ。 ところで中野重治は金沢の旧制第四高等学校で学んだ。現存する四高の校舎が<いしかわ近代文学館>になっている。私はたまたま一〇月一九日、所用あって金沢を訪ね、夕刻、同文学館を覗いていたところ、演説する声が外から聴こえてきた。強行採決一カ月を期して戦争法廃止を求めての座り込みが始まったのである。約六〇人の参加。私も飛び入りでスピーチをさせてもらった。
by suiryutei
| 2015-11-10 08:38
| ニュース・評論
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