新人事制度 大阪での報告①~③
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「その・・強制にならないようにね」とう言葉つね我が内面の支えとなりき 19日の朝日新聞『歌壇』に載った歌である。投歌したのは浜松在住の男性。撰者は永田和宏氏であった。 2004年の秋、園遊会で、将棋の米長邦雄氏(当時、東京都の教育委員)が 「日本中の学校で国旗を掲げ、国歌を斉唱させることが私の仕事でございます」 と天皇に話したとき 「やはり、強制になるということではないことが望ましい」 と天皇が述べたことを踏まえた歌だ。 天皇、なかなかいいね、とは酔流亭も思った。今もそう思う。 しかし、だ。それを「内面の支え」にするというのは、どうであろうか。ちょっときつい言い方かもしれないけれど、奴隷根性につながってはいきまいか。 先月、親しい人たちと天皇の「生前退位」について議論したとき、酔流亭が用意したメモから一部を抜いて下に貼り付けます。19日更新記事『生前退位をめぐって』と併せて読んでいただければ。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・ところで平成天皇と安倍内閣の関係をどうみるか。明仁氏が事あるごとに「憲法を順守して・・」と強調するのをどう考えればいいだろうか。憲法99条には「天皇又は摂政及び国務大臣、国会議員、裁判官その他の公務員はこの憲法を尊重し擁護する義務を負ふ」とあるのだから、それは法的には当然の態度表明である。だから、これをもって彼を(平和憲法を守ることを志向しているという意味での)護憲天皇と考えるとしたら間違える。どのような内容であれ国の象徴として憲法を守る(象徴にそれ以外の行動はゆるされない)、ということなのだ。ところが、同条によって同じように憲法擁護義務を負う筈の総理大臣らが憲法を平然と足蹴にしているのも事実。もちろんその違いは、「象徴」と政治家の違いでもある。ただ、同じ「象徴」ではあっても憲法を決して尊重しなかった(たとえば「沖縄メッセージ」)あの狡獪な父親と比べれば、明仁氏の姿勢に誠実さは感じる、と書いたら「天皇と安倍政権を区別して論じている。支配階級の思惑にそのまま乗っかっている」ことになるであろうか。私はそうは思わない。問題はその先だ。政治的意見を表明しない(できない。憲法がそれを禁じる)天皇の内面を勝手に忖度し、何か彼の本心は我々の側にあるかのごとく思い込み、ひいてはそれにすがるところまで行ってしまえば、これはやはり思想の退廃という他はない。のみならず天皇の権威化に手を貸すことであって、天皇元首化に道を開きかねぬ。絶対にやってはならない禁じ手である。 そこで「生前退位」だが、そもそも天皇制を否定している私たちがそのものの是非を言い立てる必要はなかろう。80を超えた老人が隠居したいと望むことは理解できる。皇室典範の改正は不可避としても憲法に手をつけずともできることである。
by suiryutei
| 2016-09-22 08:42
| ニュース・評論
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Comments(2)
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特別措置法などでなく皇室典範を改正することで憲法改正へのスケジュールに遅れが出ること、そして安倍政治の危険な本質が少しでも多くの人に理解されて流れが変わること。
そのことが生前退位表明の最大の意味だと思います。 ひょっとすると天皇もそれを狙ったのかもしれないと思うくらい。
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佐平次さん、コメントありがとうございます。
結果的には安倍改憲路線のスケジュールに乱れが出るかもしれませんね。 いつか、夏の晩に、場所は大塚でしたっけ、天皇のことで佐平次さんと髭彦さんが議論されていたのを思い出します。
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