新人事制度 大阪での報告①~③
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「働き方改革実現会議」の第2回会合が昨日ひらかれたそうだ。 今日の朝刊が報じるところでは、テレワークの促進がうたわれ、副業・兼業に関する指針づくりにも乗り出すとのこと。 ![]() 退職する今年の春まで40年間、ずっとブルーカラーであり続けた酔流亭はテレワークと聞いてもピンとこなかった。イメージが湧かない。今になって慌ててテレワークとは何かを調べてみる。ウィキペディアには、こうある。 <勤労形態の一種で、情報通信機器等を活用し時間や場所の制約を受けずに、柔軟に働くことができる形態をいう。また、テレワークで働く人をテレワーカーと呼ぶ。> クセモノなのは「時間や場所の制約を受けずに」というところであろう。会社に行かずとも、在宅で或いは任意の場所で仕事ができるといえば働く者にとって便利に聞こえるが、(写真の新聞記事の小見出しにあるように)労働時間をどう管理するのであろうか。退社時間は気にしなくてすむ一方で、こなさなくてはならない仕事量が膨大であれば、どうしたってオーバーワークになってしまう。 副業・兼業にしても、才覚のある人が現在の会社で働きながら別に起業の道をさぐる、といったイメージなら明るい。しかし酔流亭の頭にまず浮かぶのは死んだKさんのことだ。 もう10年もたつだろうか。49歳のKさんは酔流亭と同じ職場(郵便内務)の非正規雇用(時給制有期雇用)だった。郵便局で深夜勤務をこなしながら、昼間は別のアルバイトをしていた。老母と2人の子どもがいて、郵便非正規の賃金だけではきつかったようだ。しかし、それで身体がもつわけがない。クモ幕下出血で急死した。 4年前に改正された労働契約法18条によって、有期雇用の契約更新を繰り返して5年を超えれば、希望すれば無期雇用に転換する道が開かれた。有期より無期のほうが雇用は安定するから、それはいい。しかし、無期に転換しても労働条件がそれで変わるわけではない。無期に転換した人たちがいずれ「限定正社員」という形になっていくと、非正規雇用と賃金が変わらない正規雇用が作り出されることにもなる。安倍政権が言う「同一労働同一賃金」とはこのことを指しているのではないかとも思うのだが、その話は今は措こう。 正規であれ非正規であれ賃金の低い労働者が増えているのだ。生活のためダブルワーク(副業・兼業)をやらざるをえない状況を作り出しておいて、それに備えて副業・兼業をやりやすく・・というのでは本末転倒だろう。 それに、勤め先が複数であれば、ここでも労働時間の管理が困難になる。さらに安全配慮を求める相手も曖昧になってしまう。Kさんの例からも窺えるように、ダブルワークは過労死の危険とも背中合わせだというのに。 ※関連する過去ログとして ☆『電通24歳新入女性社員の過労自殺に』(16年09月18日)
by suiryutei
| 2016-10-25 14:07
| ニュース・評論
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