新人事制度 大阪での報告①~③
記事ランキング
最新の記事
タグ
労働(124)
最新のコメント
カテゴリ
最新のトラックバック
以前の記事
2025年 07月 2025年 06月 2025年 05月 2025年 04月 2025年 03月 2025年 02月 2025年 01月 2024年 12月 2024年 11月 2024年 10月 more... ブログジャンル
画像一覧
検索
|
我が家でときどき話題になるのは松田姉妹のことである。朝日新聞を購読している人だったらすぐわかりますよね。毎週月曜に載る『歌壇』の常連で、ことし姉の梨子ちゃんは大学に、妹のわこちゃんは高校に進学した。 去年の秋ごろからは連れ合いと 「梨子ちゃん、大学はどこに進むんだろう」 人の家の娘さんの進路なんてこちらが心配することではないのに勝手に気を揉んだりしたものだ。というのも、当の梨子ちゃんが東京に行くか親元に残るか決めかねている心情を三十一文字に詠ってもいたからだ。なお松田家は富山県在。妹のわこちゃんは姉が通ったのと同じ高校に進学した。
そうして梨子ちゃんは東京の大学も受験したけれどこちらはしくじって、北陸の、つまり自宅から通える大学に進み、いま充実した大学生生活を送っているようである。東京の大学は不合格だったことも含めて日々の生活を素直に詠い、それらが『歌壇』に採歌されるものだから、わこちゃんの歌と併せて、朝日の購読者には松田家の様子が手にとるようにわかってしまう。 25日の朝刊には姉妹のお母さんである由紀子さんの投稿が載った。由紀子さんも歌を詠まれ、それがときどき『歌壇』に載るが、この日は散文を<読者の声>欄のほうに寄せていた。『娘との幸せな時間 夕焼け色』と題するもの。夫婦と娘二人、四人家族のこの春からの日常に触れる。いい文章であり、いい家族だなと思う。勝手に想像するに、梨子ちゃんはこんないい家族とはやはり離れがたくて、東京の受験には無意識だろうが力が入らなかったのではないかしら。 さて明日はまた月曜だ。このごろ一週間のたつのがはやい。『歌壇』にはまた松田家のどなたかの歌が採歌されているだろうか。
by suiryutei
| 2017-05-28 11:12
| 文学・書評
|
Comments(0)
|
ファン申請 |
||