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新人事制度 大阪での報告①~③
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このさき一年間の四季は、ちょっとさみしい。朝日朝刊に連載されている大岡信さんの『折々のうた』が、来年4月まで休載するからだ。酔流亭は毎朝これを読むのが愉しみであった。この小さなコラムあるがために朝日新聞を購読しているようなものなのである。しかし、詩の一節や短歌や俳句を、季節に応じて毎日紹介し、それに適切な注釈を添えるというのは大変な作業だろうから、仕事の質を維持するためにも、連載と休載を一年ごとにくり返すのはやむをえないだろう。 それで、岩波新書で単行本になっている『折々のうた』を買うことにした。連載が長いので、もうたくさんの巻がでているはずだが、酔流亭はこれまで一冊も持っていない。あの読み物は新聞紙上で毎日すこしずつ眺めていくのがふさわしいと思ってきたからだ。しかし来年春まで待つのでは禁断症状が出そうだ。 今日は泊まり勤務明けだったから、御茶ノ水駅近くにある小さな古本屋に寄った。店頭に一冊100円で文庫や新書が並んでいる。そこに1992年発行の第10集目があるのを、すぐみつけた。1992年春から一年分の連載がまとめられている。さっそく購入した。 ページをめくってみると、 変換の度ごと妻に聞きおりていつしか妻が座って打てり という歌が目に入った。ちょうどパソコンやワープロが家庭に広まり出した時期だろう。「へッへ、俺は写真を取り込んだりは無理だけど、字の打ち込みくらい自分で出来るぜ」と思ったら、その歌を詠んだ方は目が不自由なのだという。障害を持つ人の短歌や世界各地の子供たちのハイクを収めてあるのが、この集の特徴だとか。 それにしても古本屋というのは、ありがたいね。100円だよ、たったの。秋葉原から御茶ノ水まで一駅ぶんの切符が130円なのだから、それより安い。これで、どれほど心が豊かになるだろうか(と、すぐ金銭に置き換えて考えるのはあまり心が豊かでない証拠だが)。 古本屋を出て、神田須田町に下りていくゆるやかな坂道で、営業用らしいライトバン2台が急停車してドライバー同士が激しく口論しているのに遭遇。なんでも1台がウインカーを出すべき場面でそれをしなかったということらしい。殴り合いを始めまじき勢いである。殺気立ってハンドルを握っているのは、ダイヤの遅れを取り戻そうと焦るJRの運転士だけではないようだ。 須田町界隈の店には、神田祭の提燈が下がっている。15日が「神田明神氏子神輿宮入り」だとのこと。例によって[まつや]に入り、わさびいもでビール小瓶一本と清酒一合。ごまそば。
by suiryutei
| 2005-05-11 18:18
| 文学・書評
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