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昨日、泊まり勤務に出勤する途中、上野駅構内の本屋で『僕の叔父さん 網野善彦』を買った。集英社新書。 去年亡くなった歴史家・網野善彦と、宗教学者・中沢新一とは、題名のとおり、叔父・甥の関係であった。故人の思い出を語るだけでなく、網野史学についてのよき手引となっているらしいことは、目次をざっと眺めただけでも見てとることができるように思う。5年前に出た網野の代表作『日本とは何か』(講談社)を、また読み返してみようとしていた矢先である。 このあいだ銀座の[いまむら]に一人でふらりと寄ったとき、奥のカウンターにいた老紳士二人連れの一方が「わしは山梨の小学校から大学まで網野善彦さんのずっと1年後輩だった。大学の学部だけは違ったが・・」と話しているを耳にした。 網野さんは東大の文学部出身だから、その方は法科か経済を出たのだろう。年齢は70代後半になるはずだが、かくしゃくとしていて、どこかの大企業の重役を勤めてきた方とお見受けした。「民衆史」の網野善彦の名が、そういう人の口から出たことがそのときは意外に思ったものだが、「・・・銀行家の末子に生まれ、お兄さんたちはみな金融や実業の世界で早くから活躍するようになっていたのに、網野さんだけが貧乏な学者の人生を選んだのである」と、本の始めのほうに書いてある。 そして、網野善彦のそのような人生にとって、中沢家の家風との接触は大きな意味を持つものであったらしい。そのあたりは読み進むうちにおいおいわかっていきそうである。また後日、読後感をこの日記に書くことになるかもしれない。 今夜も泊まり勤務。4時間ほど睡眠をとったあと、これを書いている。
by suiryutei
| 2005-05-19 17:32
| 文学・書評
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