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フロントという政治党派がある。これはやっぱりそこの機関誌ということになるのでしょうね、『先駆』という月刊誌を毎月送ってきてくださる。購読申込みもしていないし、誌代を払ったこともないので、酔流亭は「寄贈対象者」ということになるのだろう。 ![]() 「中でも長岡の著作は論争の内容紹介だけでなく、時代背景と登場人物の人間像に焦点をあてて描写したものであり、青木(孝平)が『異色のドキュメントとしても秀逸である』と高く評価している。図書館で借りることができれば、ぜひ一読を勧める」 高い評価ですね。 じつは、もう10数年前、たしか神田の古本祭りでこの本を見つけ、そのフェアな執筆姿勢に感銘を受けた。ところが著者の長岡新吉という人がどういう方かも知らなかったし、この本が世間でどう評価されているのかわからなかったのだ。 酔流亭は、本については行き当たりばったりの割には良書とよく巡り合う。こういう点でも運の良い人生をこれまで送ってきたと思っている。 能書きはこれくらいにして、かつてこのブログに書きつけた同書の感想を再録しておきます。 ![]() https://suyiryutei.exblog.jp/16567732/ 7年ほど前に神田の古書店で見つけて読んだ『日本資本主義論争の群像』(長岡新吉 ミネルヴァ書房)を再読してみた。初版は1984年に出ている。 日本資本主義論争とは、その名のとおり日本資本主義の性格をめぐって1930年前後に行われた論争のこと。著者の長岡新吉という人がどういう方なのか知らないのだが、前回読んだとき好著との印象を持ったのは、論争の当事者たちに対して、その学説への賛否を超えて然るべき敬意が払われているからだ。ただし、平野義太郎だけは例外で、平野の転向そのものではなく、転向後に彼の執った態度に対しては厳しい批判の目が向けられている。 いっぽう著者がもっとも共感を寄せているのは猪俣津南雄。酔流亭は今回読んで、猪俣の「横断左翼論」に興味を惹かれた。それは前衛政党とも山川均が唱えた共同戦線党とも異なる。左翼分子がそれぞれの分野で活動しつつ主体を形成し将来の党建設を目指す方向、とでもいうのだろうか。 猪俣を激しく論難した野呂栄太郎に対しては、清潔な人格と革命運動への献身は認めた上で、その学説への著者の評価は高くない。 問題になってくるのは、野呂栄太郎によって代表される講座派とコミンテルンのテーゼとの関係だ。講座派理論形成にあたって、コミンテルンのテーゼが翳を落としたとみるか、テーゼに導かれたとみるか。もちろん両面があるのだが、著者の評価は翳のほうに傾いているように思われる。 それにしても講座派といい労農派といっても、必ずしも統一があったわけではない。講座派同士の服部之総と山田盛太郎との距離より、服部と労農派と目された猪俣津南雄との距離のほうが近いのではないか。天皇制ファシズム下で弾圧が厳しくなる中、論争は数年で終息する。野呂栄太郎はじめ獄死した人たちも少なくない。今日ではこの論争は左翼の間でもあまり顧みられなくなっているようだが、汲むべきものはまだまだあるように酔流亭には思われる。 (2011年10月30日更新記事) ※関連して、これは本当に拙い過去ログですが・・・ ★『講座派マルクス主義』(2006年6月10日) https://suyiryutei.exblog.jp/4970234/
by suiryutei
| 2018-10-12 08:26
| 文学・書評
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