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昨日はHOWS(本郷文化フォーラムワーカーズスクール)の講座に参加した。講師は放送大学教授の原武史氏。テーマは 「明治150年と天皇制」 であった。 当日の講座を案内するチラシに刷られた<講師からひと言>の中に、こうあった。 (略)・・・平成が終わろうとしているいま、明仁と美智子が1959年の結婚以来築き上げてきた天皇制とはいったい何だったのかを、明治以来の150年におよぶ天皇制の歩みを踏まえながら考えてみたいと思います。あわせてポスト平成の天皇制の行方についても、若干の展望を示してみたいと思います。・・・(略) いま引用したうち前半のセンテンス、つまり現天皇夫婦が結婚以来60年間、いかなる天皇制を作り出そうとしてきたか(もっとも前半の30年間はまだ皇太子夫婦ということであったが)については、講師の話から考えさせられるところ大であった。 酔流亭は天皇制なんか無くしたほうがよいと考える者だが、そういう打倒すべき相手として見ても、現天皇夫婦はたいしたものだということである。皇太子だったときから実に多くあちこちに足を運び、人々から話を聴いている。しかも話を聴くときは膝を折るようにして聴く。王族がなかなか執れる態度ではない。現に、人生の半ばまで「現人神」と扱われてきた先代天皇には絶対にできないことであった。 そうやって人を誑かしているんだ、だからけしからんのだ、という批判は、説得力があるようには思われない。 そこで、そういう手強い相手と、ではどう闘っていけばいいんだという話になっていこうかというところで、講師と(酔流亭を含めた)講座の聴き手との間で、いくらか噛み合わなかったところがあったように思う。すなわち上に引用した<講師からのひと言>後半のセンテンスである。 「・・ポスト平成の天皇制の行方についても、若干の展望を示してみたい・・」 展望するより打倒したい、というのが講座参加者の多数の思いではなかったろうか。いっぽう講師の原さんは「私は活動家ではありません。研究者です」と自分の立場を明言されていた。 ただ、そういう噛み合わないところを含めて(いや、そうであったればこそか?)昨日の講座は面白かった。同じ考えの仲間内だけで固まって気勢をあげていればいいというものではないのだから。 ところで、原武史さんというと、酔流亭は思い出すことがある。氏が2008年に岩波新書から出された『昭和天皇』という本について、当時酔流亭が所属していた労組の機関紙に書評記事が載ったことがあり、その内容があまりにどうかと思われたので、批判をこのブログに書いたことがあるのだ。なにしろその書評には、 「・・・普段の原氏の著述には、あまりイデオロギー的決めつけがないのですが、この書では、そこかしこに昭和天皇に戦争責任があるような書き方が目に付き『原氏でもこう書かざるを得ない岩波書店の力、おそるべし』と邪推が過ぎて引いてしまいました。・・」 なんて記述があったのだから。 講座のあとの懇親会のとき、この話をしたら原さんは 「なんですか、それは!」 とさすがに苦笑されていた。なお懇親会のとき参加者は缶ビールを飲んだが、原さんは水を所望された。酒を飲まない方らしい。 その書評を批判した過去ログを下に貼り付けておきます。2008年8月の更新記事。
by suiryutei
| 2019-01-27 09:49
| ニュース・評論
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Comments(2)
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