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先週は何かと忙しかった。『伝送便』誌の校正と発送、『思想運動』紙の発送作業が立て込んだのである。どちらも各月の1日が発行日だから。 『伝送便』はもともと月刊、『思想運動』紙は去年まで8ページ立てで月2回発行だったのが今年から12ページ立て月1回の発行になった。 3月号は両方に記事を書いたので、出来上がった紙(誌)面を見るのは愉しいことでもある。そうして、そんな合間に本棚から久しぶりに石橋湛山評論集(岩波文庫)を取り出してみた。100年前、朝鮮全土に沸き起こった3.1独立運動についての湛山の論説を読む。 『鮮人暴動に対する理解』と題する短い評論である。 「鮮人」といい「暴動」と言う、その表記には抵抗がある。「ポンジン」と呼ばれては日本人はいい気持ちではないだろう。また3.1独立運動は暴動ではなく、きわめて高い精神性を持った非暴力の運動であったことは2月28日のブログに紹介した3.1独立宣言の抄訳にも明らかである。暴という語は、その非暴力の人々に残忍な弾圧を加えた日本の軍警に対してこそ用いなければならない。 そういうところは宗主国であった日本に生きた湛山の限界ではある。 しかし、評論の内容は、そうした表記上の限界を突き抜けた見事なものだ。石橋湛山は、あの時代にあって朝鮮の独立をはっきりと支持した数少ない日本人の一人であった。 いそいで付け加えるならば、そういう立派な日本人もいたんですよ、ということが言いたいのではない。湛山のような意見は圧倒的少数であった、そのことが問題なのである。100年後の今日、事態はどれほど変っただろうか。徴用工や慰安婦問題について現在日本社会で流布している言説には暗澹たる思いがする。 石橋湛山の評論について、上記論文とは別だが前にも書いたことがある。 ところで3.1新宿アルタ前のリレートークでは最後に宣伝カーの上に上がった菱山南帆子さんの発言がことによかった。菱山さんは国会包囲行動なんかでコールの音頭をよくとっている人だが、アジテーションもこんなにうまいとは知らなかった。レイバーネットの記事から一部引用しよう。 菱山南帆子さん(写真上)は右翼をにらみつけてこう訴えた。「先ほどから100年前のことなどどうでもいいと言っている右翼に言いたい。過去に学ばない人に未来はないと。3.1独立運動は朝鮮のためだけでなく道をあやまった日本をも救うためだと訴えていたのです。それを知って頭が下がる思いだ。いまこそ朝鮮半島や世界の平和の阻害物となっている安倍政権を倒そう」と。聴衆からは「そうだ、そうだ」の声と大きな拍手が起きた。そして参加者たちは「100年前に思いをはせよう」「加害の歴史を直視しよう」「植民地主義を終わらせよう」などのコールを上げた。
by suiryutei
| 2019-03-03 09:19
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