新人事制度 大阪での報告①~③
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昨夜、文京区民センターで開催された[沖縄の元海兵隊員による性暴力殺害から3年ー基地・軍隊はいらない! 4.29集会]は会場いっぱいの211人が参加した。基地・軍隊を許さない女たちの会共同代表の高里鈴代さんが講演し、宮城善光(ナーグシク・ヨシミツ)さんが歌を唄った。 去年の1月、酔流亭が辺野古の米軍ゲート前の座り込みに参加したとき、三泊四日で出かけたのだけれど、その二日目にゲート前で座り込みを仕切っていたのが高里さんだった。落ち着いた、やわらかくも理知的な語り口が印象に残っている。そのときのことは雑誌『労働者文学』に寄稿したルポにも書いた。去年のこの集会にも来て講演してくれるはずだったのが、直前にゲート前で機動隊員に押されて肋骨を折る重傷をされて、それがかなわなかった。 昨夜も穏やか、かつ力強い語りであった。ところが、酔流亭は昨日の昼間、新聞『思想運動』5月1日発行号の発送作業を手伝い、その後ご苦労さん会ということで缶ビールを少々飲んだ。集会の頃には酔いは醒めていたのだが、酔いが醒めた頃というのは睡魔に襲われるときでもある。ついウトウトしてしまって、今ここで昨夜の高里さんの話の内容を詳しく報告することができない。 近く、どこかのサイトに記事が出ると思うので、それを待とう(すみません)。 旧知のIさんと会場で顔を合わせ、集会のあと水道橋駅に近い居酒屋で軽く飲んだのも愉しい酒だった。 さて『伝送便』誌の5月号は26日の金曜日に発送した。翌日配達がスムーズに行き、27日の土曜日に届いたところはよし、しかし地域によっては一日では届かないところもある。すると連休中の次の配達日は5月2日だから、同誌の定期購読者でもまだ手にとることができない人もいるだろう。 この5月号のトップ記事は大阪の郵便局で3月に起きたパワハラ自殺を報じている。同じ局で働いている仲間が投稿してくれた。 以下、その記事に拠りながら書く。 3月5日、大阪西郵便局で、集配の仕事(手紙の配達)に従事する29歳の男性が就業時間中に自らの命を絶った。 彼は一般職として採用され、この4月に入局4年目を迎えるはずだった。一般職というのは5年前に新設された雇用区分で、正規雇用ではあるけれど従来の正規雇用に比べると賃金が低い。最近よく言われるようになった限定正社員の郵政版と言っていい。去年の春闘で郵政の正規雇用の一部から住居手当をなくしていく合意がなされたことが労働界のニュースとなった。その「正規雇用の一部」とは、この一般職のことである。非正規雇用から登用されるケースが多いのだけれど、彼は新採として入局していた。 仕事がよくできるというタイプではなかったという。ミスもあった。彼が働くフロアには3人の管理者がいるが、そのうちの2人は過去にパワハラ事件を起こしている。そのひとりは「俺は自分がやったパワハラを会社が認めてくれてると思っている。なんでや言うたら最終的には大阪西に栄転させとるからな。だから俺はパワハラしてもええて会社に言われとるんや」と日ごろから広言していたという。 そんな管理者たちに彼は、通常の勤務時間内に郵便物を配りきれず超勤になってしまうことや仕事上のミスをよく叱責されていた。 「お前はいったい何ができるんや? どんだけ周りに迷惑をかけているかわかってんのか?」 そんな言葉をくりかえし浴びせかけ、次にミスしたら進退を考えるという内容の書面を書くことも強要していたという。 叱責というのを超えて、これは明らかにパワハラ、いじめである。 そうして、3月5日、彼は交通事故を起こしてしまった。 バイクで配達していたのだろう。前方を走行する車両に追突、ウインカーを破損した。双方に怪我はなく、物損事故だった。 その数時間後に、局舎の中で首を吊った。 以上があらましである。いま『伝送便』はウェブサイトが機能していないのでネットを通じて詳しいことを知ることができないでいる。酔流亭も上記『伝送便』5月号の記事ひとつを知るのみである。 大阪の仲間から続報があるかと思う。それを待ちたい。
by suiryutei
| 2019-04-30 09:23
| ニュース・評論
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