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台風19号関連で驚いたのは、東京都台東区でホームレスの人が避難所に入るのを拒否されていたという報道だ。拒否されたホームレスは2人で、どちらも男性。1人は午前、1人は午後に避難所に来たが、住所の記入を求められて「住所が無い」と答えたところ「区民が対象なので入れない」と断られた。 午前に来た男性は、新聞社の取材によれば64歳、一晩をどこかの建物の軒下でビニール傘ひとつで過ごしたという。あの暴風・強雨の中でどんな思いだったろう。この台風ではすでに30人を超す死者が確認されている。命にかかわることである。 命にかかわるといえば、台風とは別だが、7日に起きた朝鮮の漁船と日本の水産庁の漁業取締船の衝突事故のことが酔流亭は頭にひっかかっている。日本海の日本の排他的経済水域(EEZ)で起きたと日本政府は発表している。漁船は沈没、約60名の漁民が海に投げ出された。幸い死者は出ていない。漁民たちは取締船の救出活動を受けた後、近くにいた朝鮮漁船に乗り移った。 TVニュースの画像や新聞の写真を見ると、取締船と漁船ではガタイが全然ちがう。取締船は堂々たる船体なのに漁船は小さく、はっきり言って老朽船だ。排他的経済水域から退去させるため約一時間以上、取締船から放水を続けているうち、漁船が旋回して取締船の左舷と漁船の船首が衝突したのだという。なお漁船が「違法操業」していたとは確認されていない。 排他的経済水域というのは公海である。日本の領海ではない。手元に地図があれば確認してほしいが、衝突の起きた大和堆の朝鮮寄り端っこというのは能登半島から北西約340㎞、日本列島と朝鮮半島のほぼ真ん中いくらか朝鮮半島よりくらいのところだ。報道をうっかり聞いていると日本に近い領海での出来事と間違えかねないが。 しかし、その名のとおり、そこにおける経済活動はその国に優先権があるのだから、朝鮮漁船がそこで操業していた、あるいはその準備になる行為をしていたのなら、退去を求めたのは当然だろう。 しかし、沈没するまで追い詰める必要があったのだろうか。人命にかかわることではないか。あの台風19号の暴風雨も凄かったが、自船より何倍も大きな船にぴったり並走されて一時間以上も海水の放水を浴び続けるのも相当にきついことだったろう。朝鮮漁船が操業はしていなかったことは日本政府も認めている(安倍総理は国会で、そう答弁)。 ところが、事件後、自民党の一部からは「甘い」「なぜ国内に連行してこなかったのか」という声が上がっている。それを咎める声は野党からもメディアからも聞こえてこないようである。いま日本国内では、朝鮮に対しては何をやってもいい、いやもっと強気に出ろ、という声が満ち溢れているようだ。そして従軍慰安婦や徴用工問題を通じて、朝鮮と同胞である韓国にも敵意が向けられているのは、このかん見られるとおりだ。 ちょっとおかしいのではないか。
by suiryutei
| 2019-10-14 09:21
| ニュース・評論
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