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昨日は昼間は新聞『思想運動』、夜は雑誌『伝送便』の校正作業に参加した。 上野から『思想運動』の事務所がある本郷に向かうのに湯島天神の横を通る。その境内の梅が、はや盛りを過ぎた。まだ咲いているけれども、そろそろ散りモードである。 天神様を過ぎたところで横道に入り、歩いて行くと、目の前をウグイス色の小さな鳥が飛んで道を横切る。目で追う。ウグイスではなくメジロだ。 梅にメジロ。春ですなあ。 さて『思想運動』のほうはしっかりした編集責任者が別にいるし、酔流亭ができることはゲラを読んで誤字や脱字を拾うことくらい。それに同紙の書き手は日ごろ文章を書き慣れている人が多いから、誤字は滅多にない。 そのあとの『伝送便』のほうも先週のうちに初校を済ませており、原稿も揃っている。こちらはいちおう編集部の一員なので原稿が足りないときは四苦八苦するのだが。 つまり作業は順調に進んで、終わってから『伝送便』の編集仲間と軽く一杯やった。3人で居酒屋の暖簾をくぐる。 コロナウイルスのことで、いま飲食店は大変だろう。この店はそこそこ客で埋まっている。私たちはビールの大瓶を3人で1本空けてから日本酒にすすむ。 「3人いるなら、いっちゃいますか」 店のおねえさんが庄内の銘『上喜元』の一升瓶を示した。 いくら3人寄ればと言っても、一升瓶となるとビール瓶1本を空けるようなわけにはいかない。1人あて3合ちょっとの量である。作業のあと軽く一杯というにしては重量感がありすぎるように思われたけれど、 「残ったら、明後日、発送作業があるんだからキープしておいて、そのとき飲めばいいじゃないか」 と、3人のうち誰かが言ったのである。酔流亭じゃないですよ。 そうして冷酒をグビグビ飲みながら、四方山話。 この日の朝刊(朝日新聞)に米国シアトルの女性市議の記事が載っていた(上の写真です)。クシャマ・サワント市議。46歳。インド系の経済学者で市議に転じて3期目だという。最低賃金時給15ドルを掲げて13年に初当選し、その賃金引き上げも実現させた。 朝日新聞記事によれば、サワント市議は「トロッキー主義」の団体に属している。記事は「トロッキーは、世界初の社会主義革命であるロシア革命で理論的支柱となった人物」「『ロシア革命の伝統を今の米国に』と唱えるサワント氏ほどの筋金入りはまれだ」と解説する。 時代が変わってきたようである。じつは3人の中にトロッキーにシンパシィを抱いている人がいたので、この話題を持ち出したのだが、彼はこの記事をまだ読んでいないようであった。 それにしても、全世界でことに若い世代にマスメディア言うところの「急進化」が進んでいる。米大統領選に向けた民主党の候補争いで左派サンダース氏の進撃を支えているのも若い層だ。去年暮れのイギリス総選挙では労働党は苦杯を喫したものの30歳以下では労働党最左翼コービン(当時の党首)への支持が突出していた。 日本ではまだこういう動きが出てこないのは何故か。昨日の朝日夕刊に、今月11日に都内で開催された[高校闘争から半世紀]というシンポジウムの様子を報じる小さな記事が載った。登壇した山本義隆さん(元東大全共闘議長)の 「いま東大や京大には連帯を呼びかけるタテカン(立て看板)一つ出ない。せめて一つぐらいないとウソだろう」 「オレたちはこの50年、何をしとったんやろか。若い世代に伝えてこられなかった。悔しい。自分が情けない」 という言葉を紹介している。 山本さんだけのせいではないので、あまり自分を責めないでほしいが、悔しい思いは酔流亭も同じだ。 たとえば学校を出たときに奨学金返済という莫大な借金を背負わされていることがイギリスでもアメリカでも若者たちを「急進化」させていると言われる。イギリス映画『家族を想うとき』における長男セブのセリフからそれが窺われた。アメリカではサンダース候補が大学の授業料無償化を掲げて支持を拡げている。ところが日本では同じ事情が若者たちを「体制側に睨まれないように」と慎重にさせているようである。 雇用のあり方から変えていかなければならないことであり、全共闘OBよりも労働組合の責任こそが問われよう。 『伝送便』の編集仲間で、昨夜も一緒に飲んでいた池田実さんは高校時代の運動経験者なので、上記シンポジウムに参加して壇上に並んだ。左から3人目。その右隣の繭山君は酔流亭にとって40数年来の友人である。まだ青年のような顔をしている。 さて昨夜の酒のことだが、一升瓶は結局カラになった。 『思想運動』も『伝送便』も明日完成する予定。
by suiryutei
| 2020-02-27 10:39
| ニュース・評論
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