新人事制度 大阪での報告①~③
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いま朝刊を眺めていて最後に【社会】面まで来て驚いた。 イギリスの人類学者デビッド・クレーバーが死去したという。まだ59歳である。記事は小さく、死因にも触れていない。追って詳しい報道があるかと思うが。 「どうでもいい仕事」を意味する「ブルシット・ジョブ」という言葉はこの人が造ったのではなかろうか。訃報に酔流亭が驚いたのは、3日の更新記事に前夜のHOWS講座のことを書いたが、その講座でも「ブルシット・ジョブ」が話題になっていたからである。当更新記事ではそれに触れなかったのは、この言葉の意味について酔流亭の理解が不充分なので文章化するのが面倒だったからだ。 つねに拡大再生産をしなければ回っていかない資本主義経済は、人びとにとって本当に必要とされているわけでもない仕事を膨大に生み出す。酔流亭の身近なところでは、かんぽ生命保険のあの手この手を使っての悪質勧誘など、その最たるものだろう。保険そのものが「どうでもいい」とは思わない。しかし、需要が穂和状態にあるところに無理に需要を創り出そうとして、大同小異のさまざまな保険商品を利用者を騙してまで売りつける。「必要ない仕事」を通り越して「有害な仕事」である。 そんな「ブルシット・ジョブ」に対比されるのは、コロナ禍でよく聞くようになった「エッセンシャルワーク」だろう。医療や介護、保育など、人びとの生活に欠かせないが、一部の医師はともかく、非正規雇用が多い介護や保育に従事する労働者が仕事量に見合っただけの賃金はとても得ていないのは、3日付け朝日朝刊で本田由紀・東大教授が嘆いているところだ(オピニオン欄『やりがい搾取の罪』)。 今日の朝日朝刊は【読書】欄の[売れてる本]のところにブレイディみかこさんの『ワイルドサイドをほっつき歩け』を紹介している。6月刊が、現在5刷10万7000部売れているという。 ブレイディみかこさんも「ブルシット・ジョブ」と「エッセンシャルワーク」の概念に拠った論考を最近どこかで書いていたと記憶する。 この問題については、酔流亭はもうすこし勉強してから発言したいと思う。
by suiryutei
| 2020-09-05 08:59
| ニュース・評論
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Comments(4)
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おはようございます デビッド・グレーバー59若いですね。外国銀行で内外で働いていて、ブルシット、ホースシットという言葉聞きました。下の者が僕が使うべき言葉ではないと言っていたのを覚えています。大澤真幸が最新の本を高く評価したようです。日経には訃報が掲載されていないようです。朝日にはありましたが。菅官房長官が秋田出身初、法政大学出身初の首相になりそうで、注目されるのかどうか、注視してみます。
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星の王子様さん、おはようございます。
牛や馬の糞ですか。出身大学はどこなんて話題にするようなことではないかと思いますが。 ![]()
大西巨人「『あけぼのの道』を開け」に、「なんら心の痛みもなしに書き流す」ことへの警告、「意識および無意識の打破」の必要性が説かれていますが、上の者・「下の者」なんて言葉がふいに出てしまう。
白井聡さんの「夭折したほうがよかった」発言も、相手への配慮が欠けていましたね。学歴・身分・位階への打破・反逆精神が血肉に浸透せねばならない、という大西の考えはますます自戒せねばなりません。他人のことではなく、自身のこととして。
牧子さん、おはようございます。
代わりに言ってくださって、ありがとうございます!
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