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新人事制度 大阪での報告①~③
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酔流亭65歳の夏が過ぎていこうとしている。 5年前、60歳になって定年を通過し、フルタイム労働から外れて週20時間の勤務になったときの開放感が今になつかしい。それを一年間やってから賃労働からは完全にリタイアした。その4年前も開放感があった。 ところが、いま感じるのは体力の衰えである。9月になっても続く酷暑にはへばった。というわけで、このブログ更新を二日サボッったし、昨日は第一月曜だから防衛省前で辺野古基地反対の抗議行動があったのだが、それも休んでしまった。 ![]() 酔流亭と全くの同世代である安倍晋三氏も体力の衰えを感じていることだろう。しかも、とりあえず健康体の酔流亭と違って、彼は潰瘍性大腸炎という持病があるそうだ。退陣の理由が体調悪化であるなら、「お気の毒に」とばかり支持率が上がるのはある程度自然なのかもしれない。だとしても、この数字はちょっと異常ではなかろうか。昨日の報道によると政権の支持率が辞意表明以降急増して、ある調査では62%を超えた。わずかの間に27ポイントも上昇(そのぶん不支持は低下)しているのである。 ともかくこういう数字を突きつけられているわけだから、そんなの異常だ!とばかり嘆いていても始まらない。内閣高支持率の理由は何であろうか。 『伝送便』誌7月号に常連執筆者のYさんが「持ち株会」について考察する記事を寄せている。労働者が勤めている企業の株を持つ制度のことである。日本郵便に勤務しているなら株式会社日本郵便の株式を持つ。退職するときは、持っている株は持ち株会が時価で買い取ってくれる。この持ち株会という制度は上場企業のうち9割が導入しているという。 これが労働者を労使協調に吸い込んでいくシステムであることについてYさんが少し書き足りていないように思われたので『伝送便』の翌8月号に補足する記事を酔流亭が書いた。 労働者が株を持つことで、個々の企業の労働者が雇用先企業に縛り付けられていくと同時に、高株価を維持する政権に労働者全体が吸い寄せられていくのは自明の道理である。賃金労働者だけではない。酔流亭のような年金生活者だって、年金機構は株式を運用しているから高株価が続くことをつい期待するようになる。こうして、高株価を維持する政権としての安倍政権に支持が集まるわけだ。 けれども、現在の高株価は日本経済の強さから自然に湧き出てきたものではない。低金利政策によってもたらされた人為的なものだ。そのあいだにも日本経済の足腰はいよいよ弱くなってきた。それについては、安倍辞意表明の翌日、8月29日更新記事に触れた。 上の記事で書き漏らしたことを補足すると、日本の経営者は非正規雇用労働者を低賃金で使ってきたから、それで利益が出ているので技術革新に投資する動機があまり働かないのである。それでITにしても他の主要国に立ち後れた。 そんなふうに収奪的に搾取されている非正規雇用労働者は、上記「持ち株会」からも排除されている。制度の対象外である。いや、たとえ入ってもいいよと言われたところで、乏しい賃金を割いて株式を買う余裕などない。かくて高株価の下で格差がますます拡がっていく。 持ち株会が労働者を労使協調に誘うシステムならば、そのシステムの埒外に置かれた非正規雇用労働者は労使協調に足元をすくわれる、あるいは高株価維持が売り物の政権に吸い寄せられるおそれも、正規雇用労働者より少ないわけである。アベ政治を継承するであろうポスト安倍政権と闘う陣形がここに形成されなければならない。 年金生活者も高株価が続くのを期待すると先ほど書いた。しかし、もともと少ない年金である。株で食っているわけではないのだ。これは持ち株会に入っている正規雇用労働者だって同じ。高株価のおこぼれが僅かにあるとしても基本的には搾取されている側である。そして作られた高株価などいつかは破綻する。 そんなわけで、反ポスト安倍政権の陣形に酔流亭も加わりたく思う。
by suiryutei
| 2020-09-08 10:42
| ニュース・評論
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