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ことし終刊した同人誌【阿修羅】の後身である【阿修羅社通信】の早くも第三号を戴いた。 高校時代の世界史の恩師、綿引弘先生の連載『世界を動かした手紙』を読むのがたのしみである。一回の掲載で二つが取り上げられる。連載三回目の今回は、独立インドの初代首相ネールから娘のインディラ・ガンジー(彼女ものちに首相になる)に宛てたものとして『父が子に語る世界史』(J・ネルー著)と、もうひとつはアメリカ史に有名な冤罪サッコ&バンゼッティ事件の死刑囚の一人ニコラ・サッコが息子に宛てた手紙とが紹介されている。 ことに後者のサッコ&バンゼッティ事件については、同事件を題材にした映画『死刑台のメロディ』を酔流亭は高校三年生のときに観ている。ちょうど綿引先生から世界史の手ほどきを受けていた真っ最中である。サッコとバンゼッテイのことも初めて知ったのは綿引先生の授業によってだ。2人はイタリアからの移民。1920年に起きた強盗殺人事件に、証拠が無いのに犯人にでっちあげられて死刑にされた。労働運動に熱心な無政府主義者であり、兵役忌避もしたので狙われた。抗議運動が世界中で起きたし、刑執行後に真犯人も明らかになっている。 国立市にある学校から、授業のあと中央線に乗って新宿の映画館に行って、その映画を観た。 観終わったときの感動は今も忘れがたい。思うに、高校時代の酔流亭は綿引先生の世界史と、受験勉強に埋没しない証しに貪り観た数々の映画と、それからベトナム反戦デモとで人格形成されたようなものだ。 ところで『死刑台のメロディ』の唯一の難点は邦題であろうか。まるでギャング映画みたいではないか。それにアメリカでは死刑執行は電気椅子だが、死刑台と言ってしまっては日本のわれわれは絞首刑台をイメージしてしまう。イタリア語の原題はたしか SACCO E VANZETTI だから、そのまま『サッコとバンゼッティ』でよかったのに。 映画の音楽は先ごろ亡くなったエンニオ・モリコーネが作曲し、ジェーン・バエズが唄った。この主題曲が素晴らしかったものだから、配給会社の担当者はつい『・・のメロディ』とやってしまったのかもしれない。 下の写真は、ウディ・ガスリーがサッコ&バンゼッティ事件に寄せて作った詩の前半である。綿引先生が連載の中で紹介しているのを撮影した。
by suiryutei
| 2020-11-28 08:58
| 映画・TV
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