新人事制度 大阪での報告①~③
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去年から身の回りでよく聞かれるようになった単語に<包摂>と<物質代謝>とがある。もっとも、よく聞かれるといっても、それは酔流亭の周りだけの狭い世界の中でに過ぎないかも知れないけれど。 去年から今年にかけて話題になった二冊の『資本論』本、すなわち白井聡の『武器としての「資本論」』と齋藤幸平『人新世の「資本論」』によく出てくる言葉だ。 <包摂>は白井が、<物質代謝>は齋藤がよく使う。 二人の本は『武器としての「資本論」』が現在までに約7万部の売り上げ、『人新世の「資本論」』は約39万部だそうだから、注目度・話題性ということでは齋藤のほうが優った。 しかし、二つの言葉で言うならば、白井がよく使う<包摂>のほうが、齋藤が多用する<物質代謝>よりもよく人口に膾炙するのではなかろうか。 いっぽう<物質代謝>は、goo辞典によると<生体内で行われる物質の化学変化の総称。外界から摂取した物質が分解・合成されて自己の構成物質に同化され、やがてエネルギーや老廃物として異化され体外に排出される。物質交代。新陳代謝。代謝。>だという。利潤追求を第一とする資本主義生産システムが地球の物質代謝を撹乱している、といったふうに齋藤は使っていると思う。 なんとなく理科系っぽい<物質代謝>という言葉より<包摂>なる語のほうがわれわれの社会ではピンとくるのではなかろうか。労働者は企業に包摂されている、といったふうに。 じつは酔流亭は今年初め、白井と齋藤の本について論じた文章を【いてんぜ通信】の創刊号に載せていただいた。タイトルもズバリ『<包摂>と<物質代謝>と』である。 ところが、その文章をいま久しぶりに読み返してみて気づいたのだが、<包摂>についてはともかく、<物質代謝>のことは酔流亭はほとんど触れていないのである。齋藤についてはコモンがどうのとかヴェラ・ザスーリチとマルクスとの手紙がどうのとか、そういうことばかり書いている。これではタイトルにちょっと偽りあり、の観をまぬがれないではないか。 こんなことをいま書いているのは、酔流亭の身体の物質代謝がこのところ攪乱されているからだ。腸を傷めて入院していたことはこのブログでも報告した。腸の不調というのは、人間の身体にとってそういうことである。 このブログの更新も昨日・一昨日と休んでしまった。早く本調子に戻りたいものだ。
by suiryutei
| 2021-10-26 09:00
| 身辺雑記・自然
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