新人事制度 大阪での報告①~③
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昨夜は夜9時半あがりの勤務だった。7時前に休憩時間があるのだけれど、要員がいなくてその時間に休めない。泊まり勤務が就労するのを待って、7時20分過ぎ、ようやく休憩室に行くことができた。TVのNHKニュースでは、じきに気象情報の時間帯なのだが、それが始まらない。何かあってニュースが長引いているのがわかった。 サミットが開会したばかりの、そして2012年五輪の開催が決定した翌日のロンドンで複数の爆弾事件が起きた。今朝の報道では死者は38人に上り、負傷者は300人を超しているという。 イギリスのブレア首相は酔流亭の同世代である(すこし向こうのほうが年上)。サミットに集う世界の首脳たち(ブッシュ米大統領やシラク仏大統領の顔も見える)を背に、ブレア首相が声明を発表するのを今朝のTVで視た。こみ上げる感情を抑えながら世界に向かって自分の言葉で語りかける姿には酔流亭は好意を持つ。しかし、テロリストの非道を詰るだけではすまないであろう。いちはやくイラク戦争を支持し派兵することで報復と暴力の連鎖に引きずり込まれ、その結果、自国民の生命を失う事態に立ち至ったのは、やはりブレアの取り返しのつかない誤りであった。 狙われたのは地下鉄とバスであった。言うまでもなく、国の政策決定に関わるトップエリートたちは地下鉄やバスなど乗りはしない。犠牲になるのは、いつも無辜の市民である。そこに無差別テロの非道がある。ただし、ブレアやブッシュにそれを非難する資格が無いのは、アフガニスタンやイラクで爆弾の雨に晒された民衆もまた「9.11」のテロには何の責任も無い人々だからである。 今回のサミットでは地球環境やアフリカの貧困の問題が討議されるという。そのこと自体はいいことだ。しかし、同時に、それには「イラクはもう終わった」ということにしてしまいたいという先進諸国の思惑もこめられているらしい。とすれば、先進諸国とは反対側にいる人々の眼には、そうしたサミットそのものが大国のエゴ、欺瞞と映るであろう。 こう述べたからといって、テロに共感を抱いているのでは、もちろんない。「9.11」がそうであったように、こうした行為は報復の名による戦争を挑発し、テロ対策を名目とした人権侵害に道をひらく。同じときに、「情報源の秘匿」を罪に問われて米ニューヨーク・タイムス紙の女性記者が収監されたのは暗合的である。ただし、戦争に加担している限り、テロは無くならないし、それを非難する道義的資格を持つこともできない。 自分たちの政府である日本政府の戦争支持をやめさせ、自衛隊をイラクから撤退させることを、私たちは、いま、改めて声を大にして言うべきではないだろうか。
by suiryutei
| 2005-07-08 12:27
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Comments(8)
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「きょうや」近くのすずき
at 2005-07-08 22:03
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オウムじゃあるまいし「テロに屈しない」、「テロに屈しない」の繰り返し。なぜテロの標的になってしまったのか、よく考えろ!(とはいっても、考思考能力のないアタマの出来が悪い連中が世界を支配しているのだが。)
アタマが悪いから、力で持って利権支配するヤローが一番のテロリストだろ、お猿のジョージよ。
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凡
at 2005-07-08 22:24
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異議なし。全面同意。
非道な暴力の行使、テロリズムは徹底的に糾弾されるべきです。 決して許すべきではありません。無垢の民の死を悼みます。 なによりもまず、世界最大のテロリスト、ブッシュが弾劾される べきです。元凶は彼の国の横暴さにあるのですから。 ブレアも同罪です。小泉も同罪です。 国連の意味は更に検討されるべきでしょうが、 取り敢えずは尊重されるべきもの。 ブッシュは笑いながらそれに唾したのですから。 ブレアも小泉もブッシュのケツにこびり付いたのですから。
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chaotzu at 2005-07-09 10:25
日本でもターミナルは警戒態勢に入ってますね。
ごみ箱がありません。だけど防ぎようがないでしょう。 アメリカは国がテロを仕掛けているようなもんですからね。 いい智恵がないのが辛いところです。 マハトマ・ガンジーのような指導者が出ぬかぎり、 21世紀は文明の後退時期かもしれません。 ちと悲観すぎますかな。
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suiryutei at 2005-07-09 20:55
すずきさん、凡さん、chaotzuさん、コメントありがとうございます。
どうも気が滅入ってしまいます。それだけに、こういうときに書き込みをしてくださるのは、とても嬉しいです。 日本もいつテロに遭っても不思議ではない・・・いや、これまで起きていなかったことがかなりラッキーなことであるのかもしれません。 だから言うわけではないのだけれども、アメリカという「勝ち馬」に乗ってうまく立ち回ろうという行きかたはもうやめたいですね。
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「きょうや」近くのすずき
at 2005-07-10 11:21
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死語かもしれない、単なる妄想かもしれない、でも今こそ「非同盟・中立」ってことが必要だと思うが。
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suiryutei at 2005-07-10 23:22
そういえば、「非同盟・中立」の理念を高らかに謳いあげたバンドン会議から今年はたしか50年目ではなかったかしら。「色あせた理念」などと言われますが、はたしてそうか。現実がそれとは違うほうに動いているからこそ、もういちど初心に帰ることに価値があるとも言えると思うのですが。
すずきさんの意見に賛成です。
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「きょうや」近くのすずき
at 2005-07-12 20:46
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「非同盟・中立」にさらに「非武装」が加わればなおよいのだけれでも。
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suiryutei at 2005-07-15 23:09
旅に出ていたのでレスが遅くなってしまいました。行きの特急あづさの中で「しまった! すずきさんにレスしてなかった」と気付いたんですが。
琉球王国はかなり長い間(薩摩に侵攻されるまで)非武装国家だったんですよね。セント・ヘレナ島に流されていたナポレオンがその話を聞いて「そんな国が現実にあるわけがない」と驚いたという話を聞いたことがあります(中野好夫のエッセイで読んだのだったかな)。
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