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昨日(14日)の午後1時からNHKBSプレミアムで『去り行く男』という西部劇を視る。監督デルマー・デービスの、一昨年やはり同じ時間帯で放映された『襲われた幌馬車』(リチャード・ウィドマーク主演、1956年)がなかなかよかったからだ。同作と同じころ作られた映画である。 主演はグレン・フォード。上のR・ウィドマークとかカーク・ダグラスら同世代の中ではスターとしてはやや地味な印象を受ける。そういえばデルマー・デービスの作風そのものもいくらか地味なところが感じられて、酔流亭みたいにそこがいいと思う人もいるだろう。 取り巻く俳優たちは、アーネスト・ボーグナインにロッド・スタイガー、チャールズ・ブロンソン。これは個性派が揃った。ブロンソンなんて酔流亭が中学・高校のころ(1970年前後)は大変な人気役者になっていたが、1955年のこの映画ではまだ無名だったのだろう。上に貼り付けた写真でも主演のG・フォードとともにボーグナインとスタイガーの名は出ているけれど、ブロンソンは写っていない。この映画では主人公を何度も助ける誠実な友人という役回りで、なるほどこういう感じで脇役を演っているうち次第に人気が出ていったのだろうね。 下の写真では左がブロンソン、右は主演のグレン・フォード。 G・フォード演じる主人公ジュバルは、砂塵にまかれて行倒れになりかけたところを拾われた牧場でカウボーイとして働くようになる。E・ボーグナイン演じる牧場主は無類の好人物。ジュバルの牧童としての技量と人柄を見込んで牧童頭を任せる。ところが、牧場主の若い妻は好人物ではあっても粗野な西部男の夫に不満だ。ジュバルに色目を使う。そこから厄介なことになっていく・・・。 興味のある方は、この先のストーリーはネットで読んでください。 酔流亭が興味をひかれたのは、ロッド・スタイガー演じる敵役が、女にもてるジュバルへの妬み意識を巧みに煽って彼をリンチにかけようと牧童仲間をけしかけようとしたような場面だ。同じデルマー・デービス監督の『縛り首の木』(1959年)という映画でも、ゲーリー・クーパー演じた医師が、医者が現れたことによって商売上がったりになった祈祷師に悪煽動された人々によって危うく縛り首にされそうになる場面があった。 デルマー・デービス(1904-1977)の世代のハリウッドの映画人なら赤狩りの時代をくぐっている。彼がそれにどう処したのかはわからないけれど、そういうことが作品に滲んでいるような気がするのである。酔流亭の勝手な思い込みだろうか。
by suiryutei
| 2022-01-15 09:25
| 映画・TV
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