新人事制度 大阪での報告①~③
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市内に美味しい洋菓子屋を最近見つけた。 いや酔流亭が見つけたのではなく、普段は都内で暮らす下の娘がこのあいだ家に来たとき教えてくれたのである。ネットで紹介されることのある店だという。 実際、美味しい。生ケーキも焼き菓子もいける。プリンがまたいい。酔流亭、酒飲みのくせに甘いのもけっこう好きなんです。 去年開店したスーパーマーケットの近くにあるので、買い物のついでに寄るにも便利だ。 で、昨日もスーパーで夕食の食材を買ってから、その店に行ったところ定休日ではないのに休みであった。「冬休み」と貼り紙されていた。 洋菓子なら年始の挨拶の手土産に重宝だから、洋菓子屋は正月もゆっくり休まず店を開く。この店も休んだのは元旦の一日だけではなかったか。正月の賑わいも落ち着いた今、ようやく休むことができるのだろう。 そういえば、蕎麦の〔神田まつや〕も、16日~18日休むと、まえ行ったとき店内に貼り紙されていた。蕎麦屋は大晦日は年越し蕎麦で夜遅くまでやるし、近くに神田明神があるから年明けは初詣帰りの客が来る。三が日だけ休んで4日から暖簾を出していた。 こんなふうに1月の半ばを過ぎたあたりに商家が短い休みをとるのは、昔の<藪入り>の習慣を守る、あるいはそれに倣ったのだろう。<藪入り>とは、ネット上の説明のひとつをそのまま写せば 「かつて商家などに住み込み奉公していた丁稚や女中など奉公人が実家へと帰ることのできた休日。旧暦1月16日と旧暦7月16日がその日に当たっていた。」 ということである。奉公人には土曜も日曜もなかった時代、休めたのは年に二回、1月と7月の<藪入り>のときだけだった。今は新暦だから、昔とは季節がひと月ほどずれる。旧暦の1月16日は新暦では今年は2月16日である。語源については、都会で働いていた丁稚さんや女中さんが郷里の田舎の藪深い里に帰るからだとか、いくつかの説があるらしい。 そうして<藪入り>というと、与謝蕪村の名作『春風馬堤曲』を思い出す。冒頭に やぶ入りや浪花を出でて長柄川 結びに 藪入りの寝るやひとりの親の側 という句が配されているからだ。 蕪村の生きた江戸時代、大阪の商家で女中奉公をしている若い娘が、正月過ぎの藪入りに長柄川(淀川)沿いの堤を歩いて行って故郷に里帰りする、その様子を一編の詩にしたものだ。 旧暦だから季節は一か月春に近い。だから詩には早春の気配が溢れている。新暦では1月半ば過ぎは真冬である。今年は例年より寒い。今朝、5時過ぎ、朝刊を取りに外に出ると、東のほうはほのかに明るく、西の空には月。その月がまん丸だ。今年最初の満月である。🌕
by suiryutei
| 2022-01-19 09:28
| 身辺雑記・自然
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