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朝日新聞の日曜だけ掲載のコラム【日曜に想う】の今朝の執筆は郷富佐子編集委員。ロシア正教会の最高指導者である総主教が今月9日に行った説教におけるウクライナ侵攻についての言い分がプーチン政権と一心同体であることを批判を込めて紹介してからウクライナ国内のキリスト教徒たちの状況にも触れる。 <信仰が政治に巻き込まれて大変なのは、ロシア派かウクライナ派かの選択を迫られた一般の正教会信者だ。進んでロシア派を離れた人も多いが、ユダヤ系で世俗的なゼレンスキー大統領が就任する前は、かなり手荒にウクライナ派への「転向」を迫られた例もあったという。> 「ゼレンスキー大統領が就任する前」といえば、彼は2019年に大統領になったのだから、2014年の政変から19年までの時期を指すのだろう。酔流亭がこの記述に目が留まったのは、コラム【日曜に想う】は3面に掲載されているのだが、その見開いて右側の2面にウクライナ情勢についての解説記事が載っており、そこに次のような記述があるからだ。 <ロシア国内では、2014年3月のウクライナ南部クリミア半島の併合以来、ウクライナ南東部のロシア系住民の保護は、同国に介入する最大の理由として説明されてきた。> 酔流亭が知りたいのは、コラム【日曜に想う】に書かれている<かなり手荒にウクライナ派への「転向」を迫られた例>の<かなり手荒に>とは、具体的にどのようなことが行われてきたのかということだ。 ロシアが今回の侵攻の理由としているのは、上の解説記事引用にあるように、ウクライナの<民族主義的な政権>にロシア系住民が圧迫されているから、それを保護する、ということである。朝日新聞を含めて日本の大手メディアはそれを根拠のない荒唐無稽なプロパガンダと退けてきた。しかし、<かなり手荒にウクライナ派への「転向」を迫られた>のが事実なら、それはロシアの言い分とかさなる面もある。まったくの事実無根とは言えないことになる。 急いで断っておけば、だからロシアの侵攻はやむをえなかったとか正しいとかと酔流亭は考えているのではない。少数派への圧迫は地球上のあちこちで行われている。それで軍事介入が正当化されてしまえば、戦争が世界中いたるところで起きてしまう。そんなことになっては断じてならない。じつは、今回正義の味方みたいな顔をしているNATOはかつて1999年、少数派が圧迫されていることを理由にユーゴに軍事介入した。国連安保理の決議も経ず、しかもユーゴはNATOの域外である。アルバニア人の人権擁護を名目に1万回を超す空爆で民間人約1200人が犠牲になった。今回のロシアの侵攻はNATOの先例に乗ったという面がある。 酔流亭は当時のNATOによる空爆にも今回のロシアの侵攻にも反対だ。ユーゴ空爆は前世紀のことだから、歴史を巻き戻すことはもうできないけれど、今おこなわれている戦争はとにかく止めなければならない。 戦争は全く何の理由も背景もなく起きるものだろうか。もしそうなら、戦争につながるような揉め事は、本当に戦争が始まってしまう前に話し合いでなんとかしましょうという努力をすることなどまるで無駄になってしまう。残された道は、いつ攻め込まれるかわからないからとにかく軍備を増強しよう、ということ一点だけになる。兵器を生産し売って儲ける企業には願ってもない展開だが。 事実は、そうやって身構えるから相手も身構えるのである。今回のウクライナ情勢で言えば、NATOの東方拡大がロシアを身構えさせたという指摘は、大手メディアでも全く無いわけではない。しかし、今朝の郷記者コラムの「かなり手荒」が具体的には書かれないようにサラッと書き流されてしまう。丁寧に論じようとすると「オマエはロシアの肩を持つのか」と叩かれるのを恐れるのだろうか。実は酔流亭だって、いま書いていることをこれからUPするのはいくらか怖い。日本社会の同調圧力はかなりきついから。 しかし、今からUPします。
by suiryutei
| 2022-03-27 08:11
| ニュース・評論
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