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〔憂慮する日本の歴史家の会〕が3月15日に発表した【声明】に酔流亭も賛同署名をしたことは4月19日更新記事で報告した。 その後の事態の進展をうけて、【第二次声明】が今月9日に出された。今度は歴史家だけでなく、浅田次郎さんのような小説家や内田雅敏さんのような弁護士の名前も見える。韓国はじめ海外の方もいる。一読、賛成できる内容なので酔流亭も昨夜、賛同の署名を行なった。 上に貼り付けた同会のサイトには、第一次と第二次の声明の全文はもちろん、同会のこれまでの取り組みが紹介されている。4月29日に同会が開催したシンポジウムも動画で紹介されているようである。その動画は、今日の午後にでも時間がとれたら視たいと思っている。 ところで朝日新聞の昨日(11日)朝刊【オピニオン】欄は歴史家・池田嘉郎氏(東京大学准教授)のインタビュー記事である(『ロシア 強権の歴史』)。記事の終わりのほうで、〔憂慮する日本の歴史家の会〕の声明に対して否定的な応答が載っている。 それはいい。停戦かウクライナ支援かどちらを強く出すかは悩ましい問題であって、酔流亭も迷う。意見はおおいに戦わせてほしい。 だが、朝日新聞はこれまで〔憂慮する日本の歴史家の会〕については、その声明の内容にしてもほとんど報道していない。酔流亭に見落としがあるのかもしれないが、ウクライナ事態での朝日の記事はけっこう丁寧に読んできたつもりだ。9日に第二次声明が出されたことも昨日、友人のメールで知った。 声明について報道しないで、声明に批判的な意見のほうをいきなり紹介するというのは、どんなものであろうか。 朝日新聞が日ごろ自戒していたはずの、戦争は報道を歪ませるということの、これも一例ではなかろうか。
by suiryutei
| 2022-05-12 08:42
| ニュース・評論
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