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ウクライナの問題についても『伝送便』7月号にすこし書いたので転写します。 Sさんの6月号寄稿に触発されて酔流亭はこの記事を書いたので、そのSさんの6月号記事も酔流亭記事の下に紹介します。 ![]() Sさんが本誌に書いている文章を毎回楽しみに読んでいる。ただ、前号の寄稿『ウクライナ侵略理由のネオナチとは』にはちょっと引っかかるところもあった。そのことを書いておきたい。 ウクライナのゼレンスキー大統領がそもそも(ナチスに虐殺された歴史を持つ)ユダヤ人、それに本物のナチス(ルドルフ・ヘス)はネオナチを嫌っていたわけだし、ウクライナのネオナチを非難するロシアの主張には根拠が無い、とSさんは考えているように読み取れた。 今回のロシアのウクライナ侵略に私も反対だ。この点ではSさんと同意見だということをまず表明しておきたい。その上で述べさせてもらえば、ナチスの罪業はユダヤ人虐殺だけではない。東欧の人びとに対する大殺戮を敢行しているのである(他にも多くの犯罪があるが、それらについて今は触れない)。独ソ戦における死者数は、民間人も含めてソ連側では約二〇〇〇万~三〇〇〇万人と言われる。ドイツ側は約六〇〇万~一〇〇〇万人。どちらも途方もない数字だが、ことにソ連側の死者が多いのは、あの戦争がソ連の国土で(つまりナチスからの侵略)人民絶滅戦争として戦われたからだ。そうした歴史も頭に置いてほしい。 ルドルフ・ヘスは一九四一年に単身イギリスに飛び、かの地で一九八七年に死ぬまで囚われていた人である。ナチスにしてはいくらか変わり種だ。Sさんが紹介した彼の発言の真意は、自分たちにミーハー的に憧れるだけで実際に虐殺を実行したわけでもない連中(ネオナチのこと)なんか洟もひっかけてやらないよ、といったあたりだろうか。 しかし、いま問題なのは、三五年前に世を去っているナチスの一人が何を考えていたかより、現在のネオナチがナチスの思想をどう評価しているかではないのか。このごろメディアにもよく登場するアゾフ連隊の指揮官の肩章がこのあいだまでナチスの装甲師団のマークと同じだったことを水島朝穂さん(早大法学部教授)が指摘している。アゾフ連隊がメディアに露出するのが増えるに及んで、この肩章は使わなくなったようだが。この人たちはやはり相当に危なっかしいと私は思う。 ウクライナのネオナチが問題にされる場合、ゼレンスキーその人をネオナチと指弾する言説は私は見ていない。プーチンにしたところでゼレンスキーをこれまでのところネオナチ呼ばわりはしていない。アゾフ連隊のような部分を問題にしているように私には見える。もっともロシアが軍事侵攻なんかするから事態がこじれてしまうわけだが。 ロシア側のネオナチ連呼には不当な単純化と誇張があるとは私も感じる。これを詳しく述べる紙幅がここにはないので、関心を持たれる方は私のブログ『酔流亭日乗』の五月二六日更新記事(https://suyiryutei.exblog.jp/31428849/)を読んでくださるとうれしい。 いっぽうブチャでのロシア軍による残虐行為(虐殺やレイプ)などをメディアに流してきたウクライナの人権監察官リュドミラ・デニソワが「ロシア兵による女性暴行の戦争犯罪を根拠なく捏造した疑惑」により、五月三一日、ウクライナ最高会議(議会)により解任されている。ウクライナの議会によって解任されたことに留意してほしい。戦争となればプロパガンダは双方がやる。戦争反対の思いを共通の土台にして、ていねいな議論をしていきたい。Sさんも同意してくれると思う。 ※ここまでが酔流亭7月号記事。この下はSさんの6月号記事です。 ・・・前回は今、起きているウクライナの戦争について、もっと知りたいと思って途中まで歴史を話しました。今回は続きの歴史を話す為にも、ユダヤ人とナチス、ネオナチについて話します。と、言うのもプーチン大統領がウクライナに侵略した理由の一つとしてネオナチ政権であるウクライナ政府の非ナチ化を挙げてるからです。 ナチスとは言うまでもなく、600万人のユダヤ人を虐殺したドイツのヒトラー率いる政権です。しかし、ウクライナのゼレンスキー大統領はユダヤ人を虐殺していません。それどころかゼレンスキー大統領自身がユダヤ系だと公表しています。意味が分からず、まずはユダヤ人から調べてみました。元々ユダヤ人とは、現在のイスラエル周辺に住むユダヤ教徒だけを指してました。ちなみに、ユダヤ教もキリスト教もイスラム教も、神様が最初に作った人類はアダムとイヴだという点で共通してます。だったらキリスト人やイスラム人と言う単語があるはずですが存在しません。それから世界中に散らばったユダヤ教徒は2000年くらいの間に混血が進み現在では異なる人種、数多くの民族、数多くの国籍のユダヤ教徒が存在します。それどころか、キリスト教徒のユダヤ人など、ユダヤ教徒で無いユダヤ人も存在し、無神論者で、〃資本論〃で有名なマルクスもユダヤ人です。 ウィキペディアによると、結論として、ユダヤ人とは、一つの尺度だけでは定義出来ない文化的集団との事ですが私は理解出来ませんでした。なので、これから理解不能のままユダヤ人と言う単語を使います。いずれにしてもナチス以前からキリスト教が支配するヨーロッパ各地で数多くのユダヤ人が殺されてます。ちなみに、ネオナチはドイツのナチスとは、一切無関係それどころか、ネオナチが信奉する、ナチス幹部のルドルフ・ヘスは1987年に自殺するまで、ネオナチを「正統なナチズムの歪曲や誤解の産物」として生涯、嫌ってました。 さて、ナチスはポーランドのアウシュヴィッツ強制収容所で150万人のユダヤ人を虐殺しました。BS朝日で放送された〃町山智浩のアメリカの今も知るTV〃で、アメリカにあるアウシュヴィッツ博物館の公式抗議文を紹介しましたので、ここに、番組内、全文の載せます。 ()の文字は町山さんの補足説明です。 「今朝、ロシアがウクライナに侵攻しました。この野蛮な行為は歴史によっていつか裁かれるでしょうそしてそれを行った者も国際法廷で裁かれる事を望みます。アウシュビッツ博物館としては、この事態に沈黙を守る事はできません。今また帝国主義者の誇大妄想狂によって(ヒトラーのことでありプーチンも同じ)罪なき人々が殺されてるのですから私達アウシュビッツ博物館は、自由な独立した主権国家であるウクライナ市民と戦争に反対する勇気あるロシアの人々とここに連帯を表明します今、この瞬間、自由で民主主義の世界は、1930年代に消極的だった事から学んだ事を示さなければなりません(1930年代にナチがユダヤ人の虐殺を行っていたのに、世界はユダヤ人を助けなかった歴史)今、この時はどんなに無関心であってもそれは共犯なのです。」 以上です。次回はウクライナの歴史の続きを伝えます。・・・ ※酔流亭記事中で触れた、ウクライナ人権監察官解任のことを酔流亭は水島朝穂さんのブログで知った。
by suiryutei
| 2022-07-02 05:33
| ニュース・評論
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