新人事制度 大阪での報告①~③
最新の記事
タグ
労働(124)
辺野古(46) 郵便局(43) コロナウイルス(31) 文学(31) 韓国(19) 朝鮮半島(12) 映画(11) NHK朝ドラ(10) ひよっこ(9) 大西巨人(9) なつぞら(8) 神田まつや(8) 労働者文学(8) 神聖喜劇(7) ケン・ローチ(6) ブレイディみかこ(6) 関西生コン労組(6) 狭山事件(6) 蕪水亭(6) 最新のコメント
記事ランキング
カテゴリ
以前の記事
2023年 01月 2022年 12月 2022年 11月 2022年 10月 2022年 09月 2022年 08月 2022年 07月 2022年 06月 2022年 05月 2022年 04月 more... ブログジャンル
画像一覧
検索
|
昨日、7月4日というのはアメリカ合州国の独立記念日だったんだなということに、映画『7月4日に生まれて』を視て、今さらながら思い当たった。昨日の午後1時にNHKBSプレミアムで放映されたこの作品は1989年制作(日本公開は90年)。そういう映画があったなあという記憶は酔流亭にあったけれど、監督がオリバー・ストーンだというのは昨日まで知らなかった。 主演はトム・クルーズ。1946年7月4日に生まれた若者が、愛国心に燃えて海兵隊に志願し、ベトナム戦争に従軍する。ところがゲリラと戦うつもりで踏み込んだ農村で見たものはアメリカ軍の攻撃によって殺された農夫や女性、母親の死体の横で泣く赤ちゃんであった。そのあと現れたゲリラの攻勢に退却するとき、自分より後ろから退いてきた自軍兵士を誤って撃ち殺してしまう。かれ自身も重傷を負う。 そうして下半身不随の車椅子の帰還兵となった彼は傷心の日々を送るが、やがて反戦の声を上げるようになる。トム・クルーズが演じたロン・コーヴィックは実在の人物で、映画はその自伝的小説を原作にしている。終盤に出てくる共和党全国大会の会場での抗議行動(1972年)や民主党全国大会での演説(1976年)も事実にもとづくようだ。ネット記事によると1991年の湾岸戦争や2003年のイラク戦争に際しても反対運動に参加している。下の写真は2007年のものだという。 ところで、主人公ロン・コーヴィック(1946年生まれ)より9歳下の1955年生まれの酔流亭は、映画の日本公開当時(1990年)は35歳。社会のこと政治のことからはひたすら距離をとりたい時期であった。まったく沈潜していた。映画の題名だけ記憶しても中身に関心を持たなかったのは、反戦云々といったことから逃げていたからだろう。 いっぽうコーヴィックがベトナム戦争継続に抗議して米共和党大会に反戦仲間の傷痍帰還兵たちとともに乗り込んだ1972年には、高校三年生だった酔流亭も東京で時々は学校帰りにベトナム反戦デモに参加していた。解放戦線の勝利を確定させる方向での停戦となったパリ和平協定の成立は翌1973年1月である。これは鮮やかに記憶している。 自分の来し方に思いを致せるのも古い映画を視て得られる効能だ。
by suiryutei
| 2022-07-05 08:19
| 映画・TV
|
Comments(0)
|
ファン申請 |
||