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安倍晋三氏は1954年9月21日生まれである。酔流亭は55年1月5日だから、全くの同学年だ。もっとも、有力政治家の家系に生まれた安倍氏は小学校から大学まで、裕福な家庭の子が通うことで知られる成蹊で過ごしたけれど、酔流亭のほうは、さる大学の二年が終わったところで授業料が払えなくなって中途退学して郵便局で働き出したので、育った世界はずいぶん違う。 そんな、同じ時代をしかし違う世界で生きてきた安倍晋三氏という政治家を、酔流亭が初めて意識したのは1998年秋のことだ。 そんな具体的な年までなんで覚えているかというと、当時の韓国大統領だった金大中氏がその年訪日して国会で演説したからである。 演説で金氏が豊臣秀吉の朝鮮侵略に触れたことに対して、当時まだ若手議員だった安倍氏が反発した。そうして酔流亭がまた、その安倍氏の反発に対して反発した。 どういうことか。当時の労働組合日刊紙(1998年10月19日発行)に投稿した記事が残っている。 全文を写しますね。 元寇と秀吉の朝鮮侵略 ~金大中韓国大統領の来日~ 金大中・韓国大統領の国会演説が豊臣秀吉の朝鮮侵略にふれたことに対して、自民党の安倍晋三議員が的外れな論評をしている。「それでは、元寇で先兵になったのはだれなのか」云々(9日付『朝日』朝刊)。 元寇とは、言うまでもなく、鎌倉時代に元(当時の中国・・・というかモンゴルか)が我が国に侵攻してきた事件のこと。 第一に、金大統領は、古代から続く日韓両国の長い友好関係の中で関係が悪かった時期はわずかしかないということを示すために、そのわずかな例として近代の植民地支配と秀吉の侵略を挙げたのであって、日本に対して過去にさかのぼってウラミを言っているのではない。それに対して「それなら、そっちだって」という反発は、金大統領の演説の文脈が全然わかっていない。 第二に、元の支配下に置かれていたために元寇にかりだされた当時の朝鮮の立場と、朝鮮侵略に主体的に乗り出した秀吉とでは、全く違う。朝鮮の人たちは元の支配および元寇のむしろ被害者であろう。そのため、戦意が旺盛でない朝鮮軍の指揮官と元の指揮官とは不仲であり、例の“神風”とともに、それが元寇が失敗に帰した原因のひとつだということは、多くの歴史学者が指摘するところだ。 自らの拉致事件に際しての日本政府の曖昧な対応にせよ、従軍慰安婦の問題にせよ、言いたいことはまだあったろうが、大統領はあえてそれをおさえた。民主主義への信念を開陳したくだりも堂々としたものだ。対して、日本の一部の政治家の無知は少々情けない。 (投稿 T) 以上です。日刊紙の裏面に投稿したのだが、表面の題字の写真も紹介しましょう。現在のJP労組がまだ全逓だった。24年も前です。 世間知らずのボンボンはしょうがねえなあ、というのが、安倍氏が目立ちだしたころ酔流亭が彼に抱いた抜きがたいイメージである。しかし、二度も総理大臣を務め、日本社会に大きな影響力を持つようになったのだから、ただボンボンと侮っていてはすまなくなった。彼の政治生命を、民主主義を守る大衆運動の力で絶つことができないでいるうち、凶弾がその命を物理的に奪ってしまった。無念というほかない。
by suiryutei
| 2022-07-10 05:18
| ニュース・評論
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Comments(2)
Commented
by
saheizi-inokori at 2022-07-10 10:10
民主主義への冒涜だの言論弾圧だの、おかしいですね。
メデイアは宗教団体の名前を明らかにして、故人とその団体の関係も調べて報道すべきだと思います。
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by
suiryutei at 2022-07-10 10:26
佐平次さん、コメントありがとうございます。
その通りと思います。安倍氏と統一教会の関係は私も詳しく知りたいところ。
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