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一昨日、14日の夜7時をまわったころである。 「ズン、ズン」 腹に響く音。外からだ。 花火の音と気づくのに少し間があった。 毎年のことならすぐ「あ、花火!」と反応したはずだが、この音を聴くのは3年ぶりなのだ。 酔流亭が暮らす我孫子市の北のほうを利根川が流れている。対岸は取手市だ。利根川はまた、千葉県と茨城県の県境でもある。 その対岸で、今年は花火大会が行なわれた。去年・一昨年はコロナ禍で開催されなかった。 今年、予定は13日の土曜開催だったのが、台風8号がその夜通過するので一日順延して14日となった。 花火が始まった7時、酔流亭は夜の酒をそろそろ終わりにしようかというときである。食事室を出て階段を上がり、二階の北向きの窓から眺めた。花火の種(?)がシュルシュルシュルッと夜空を駆け上がり、パーッと音もなく花の輪が開く。そうして一呼吸遅れて「ドンッ」という音がする。 やっぱり夏の夜空には花火がないと。 我孫子市では手賀沼の花火大会がなかなかに盛大だ。手賀沼の対岸である柏市と共催だが、今年もコロナ禍を理由に開催が見送られた。茨城県の取手市と、千葉県に属す柏市・我孫子市では判断が分かれたわけだ。取手でも観覧は取手市民だけという制限をかけたようだ。 酔流亭は我孫子市の住人ながら、手賀沼の花火より取手の花火のほうがよく見える。前述したように二階に上がれば家の中からでも見ることができる。手賀沼花火のほうは、家を出て、見晴らしの効くところまで行かなくてはならない。 風呂に入った。「ズン、ズン」という花火の音は風呂に浸かっていても聴こえてくる。タイル張りだった風呂場をユニットバスに改装したのが2019年暮れ。コロナ禍前の最後の花火大会はその年の8月だから、今の風呂場で花火の響くのを聴くのはこれが初めてだ。 映画『男はつらいよ』の比較的初期、1970年代初めごろの作品(同シリーズの第一作は1969年)のラストの場面。寅さんが例によって惚れて振られての一件が落着し、また旅に出てしまう。江戸川の花火を遠くに眺めながら、とらやの人たちが「あいつは今ごろどこの旅の空かねえ」なんて彼の身を案じている。倍賞千恵子が演じる妹さくらの浴衣姿がいかにも涼やかであった。花火というと、その場面をいつも思い出す。しかし、1970年代の日本の夏は現在ほどの酷暑ではなかったよな。
by suiryutei
| 2022-08-16 07:52
| 身辺雑記・自然
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