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先週木曜日にNHKBSで放映された映画『スティング』は、去年9月、腸捻転で入院中に病床のTVでも視ている。あの時間帯(平日午後1時~)では同じ映画を割とくり返し放映するようである。 面白い映画なので先週もまた視てしまった。そして充分堪能した。ジョージ・ロイ・ヒル監督。 ロバート・レッドフォードが演じるのは、まだ駆け出しの詐欺師フッカーである。1973年の作品だから、レッドフォードも若い。 巨悪組織の運び屋を、それと知らずひっかけて(すり替え詐欺)、持っていた組織の金を奪ってしまう。巨悪組織の残忍な親玉は怒り狂い、殺し屋を派してフッカーの相棒を殺す。フッカーも追われる羽目に。 追われながらもフッカーは、殺された相棒の仇を討とうとする。詐欺師が仇をとるとすれば、相手を詐欺にかけて身ぐるみはがしてしまうことだ。 そのフッカーを指南して大掛かりな詐欺を成功させ、みごと敵討ちを果たさせるのが、超大物の詐欺師ゴンドーフで、これをポール・ニューマンが演じた。 ポール・ニューマンは好きな俳優だ。もう20数年前になる。神田の蕎麦屋〔まつや〕でたまたま相席になったSさんという人がいる。人見知りの酔流亭としては珍しいことに、話がはずんだ。年齢は酔流亭より一回りほど上。老舗洋書店の管理職をされていた。落語とラグビー観戦が好き。そっちは酔流亭はわからない。山口瞳の小説と若山牧水の短歌を好まれた。これは話が合う。〔まつや〕に酒を飲みに来るのだから池波正太郎も好きである(池波は生前この蕎麦屋をことのほか愛していた)。 そんなふうに、好きなものがけっこう一致する中で、俳優はポール・ニューマンを贔屓にされていた。ニューマンの主演作『ノーバディーズ・フール』について話されていたのを覚えている。いまネットで調べてみたら、この映画は1995年に日本公開されているから、Sさんとの出会いはその頃のことである。 ポール・ニューマンはその映画で、やんちゃ坊主がそのまま還暦を迎えたような土木作業員を好演していた。酔流亭は、おそらくSさんの話に影響されて、その映画を観に行ったのである。 その頃の〔まつや〕は、現在は帳場にいることの多い若女将がまだお茶の水女子大学の学生で、夜だけお運びのバイトに来ていた。「あの娘さんは本当に感じがいいね」と、これもSさんと意見が一致したことである。 ポール・ニューマンが出演する映画を観ると、いつもSさんを想い出す。Sさんとはそのあとも何度か相席した。訃報に接してからは10年以上たつ。一回り違いというと、享年は今の酔流亭くらいの歳である。
by suiryutei
| 2022-08-23 07:57
| 映画・TV
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