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先ほど、午前7時27分だった。我が家では朝食が終わるところである。NHKの朝ドラは総合では8時からだがBSプレミアムでは一足早く7時半から放送されるから、そろそろBS放送に切り替えようかなと思っていたときであった。 NHK総合放送のニュース番組の画面が急に切り替わって、「Jアラート」なる禍々しい黒っぽい(?)画面になった。「北朝鮮がミサイルを発射した」ということで、対象地域では窓の無い建物とか地下に身を隠せという。対象地域とは、まず北海道と伊豆七島、小笠原諸島であり、じきに北海道は消えて青森に替わった。 騒ぎすぎである。前にも何度も書いてきたけれど、そもそもミサイルという言い方がおかしい。普通それは、着弾すれば爆発する弾頭を着けた軍事兵器のことを言う。 だが、過去に朝鮮から発射された飛翔体(ロケット)はそうしたものではなかったし、今回もそうだろう。なるほど弾頭を着ければそれはミサイルになる。けれどもそれは弾頭を装着してからの話だ。 軍備拡大には熱心だが国葬と統一教会問題で支持率が急落している現政権が支持率回復を目論む「印象操作」にひっかからないようにしよう。 もう13年前になる。やはり朝鮮からロケットが発射されたときに書いた古いブログ記事を写真の下に再掲します。写真は今朝の散歩のとき撮影。そのココロは、ススキが揺れるのを幽霊と思い込む人がいるから。 (2009年4月7日更新記事) 朝鮮がミサイルを発射した5日は、酔流亭は昼間の勤務であった。
職場の休息室にもTV受信機は備え付けられているが、同僚たちの関心は午前11時半のミサイル発射より、午後の競馬の出走のほうであるらしかった。よく言えば冷静。まあ、無関心なんですね。 帰宅してから、TVのニュースをちょっと視た。“街の声”としてマイクを向けられた人の中で、 「本当に発射するなんて信じられない」 と話している人がいた。 どうも、この人は、ミサイルが日本列島めがけて撃ち込まれると、事前には漠然とそう思っていたのではないかしら。だから「本当に撃ったのかよ」とびっくりしたのだろう。しかし、実際には列島の上空を高く通過し、はるか太平洋の彼方へとあっというまに飛び去っていったのであった。 新聞報道などを丁寧に読んでいれば、今回の発射はこれほど大騒ぎすることでも、また「信じられない」というほどのことでもないことは分かったはずである。たとえば東京新聞4/4朝刊の『こちら特報部』という欄では『ミサイル問題 日本騒ぎすぎ?』というタイトルで、「北朝鮮はどこかにミサイルを撃ち込もうとしているのではない。世界の、特に米国の関心を引こうとパフォーマンスをしている。それに日本政府が過剰反応している。金正日総書記はほくそ笑んでいるだろう」「日本に落下する可能性は『道を歩いていて交通事故に遭う確率よりはるかに低い』」と、比較的冷静に分析していた。 とはいえ、その東京新聞だって一面見出しには「ミサイル」という言葉が踊る(この拙ブログだって、そうですが)。ミサイルといえばまず兵器だと思うし、なにしろ朝鮮は過去に拉致事件を引き起こしたし、核保有を宣言した国である。日本との仲は険悪。そして私たちは日々の労働に追われ営業ノルマで駆り立てられ、あるいは育児や介護に疲れ果てている。新聞の解説記事にゆっくり目を通すいとまなど無いのだ。そういうところにもってきて政府やマスコミがこれほど大騒ぎすれば、日本列島にミサイルが撃ち込まれるんじゃないかと錯覚させられてしまったとて無理はない。 だから、政府の要人や、軍事の専門家であるところの防衛省は、こういうときこそ人びとの気持ちを鎮め、冷静であれと呼びかけなければならなかったはずだ。事実は逆。発射前日の4日に、防衛省が「発射された」と二度も誤報を出したのは、騒ぎをことさらに大きくしたかった、この人たちの心理を反映しているだろう。もっけの幸いとばかり、この人たちは戦争ごっこがやりたかったのであり、「有事」の予行演習を行うことで軍事費増強への国民の合意をとりつけたかったのである。 こう書いたとて、朝鮮の行為を擁護するつもりは、酔流亭にはさらさら無い。昨日の朝日新聞朝刊の解説記事によれば、ロケットが他国の上空を通過するのはなるべく避けるのが国際信義だという。国際法違反をくり返す、あの乱暴なイスラエルでさえ、国の東側には中東諸国が広がっているから、ロケットを打ち上げるときは物理的に不利になるのを承知で地中海の広がる西側へ向ける。この「物理的に不利」というのは、東に撃てば地球の自転する方向と同じなので自転速度を利用することができ、打ち上げ速度をかせぐことができるんだそうだ。 もっとも、朝鮮の西のほうは広大な大陸が広がるから、撃つとすれば、日本海があり、その向こうには太平洋が広がる(そして地球の自転速度も利用できる)東のほう、ということになってしまう。言うまでもなく、わが日本列島のある方向である。 軍事力の密集地帯であるアジアでこんなことをやられては、隣近所は物騒でかなわない。 さて、今回の発射が国連決議に違反しているかどうかを巡っては、国際社会の対応は割れているようだ。06年7月と10月の二つの安保理決議は「弾道ミサイル計画に関する全ての活動の停止」を求めているのだから、厳密に考えれば、これに違反しているのは間違いない。 それでも国際社会の意見が割れるのは、朝鮮の「対決姿勢」に強硬姿勢で応えるより、「六者協議」など交渉の場でほぐしていったほうが、結局はより有効だろうという判断があるのがひとつ。 もうひとつは、これまで核兵器はじめ軍事技術をほしいままに開発してきた大国や、その大国によりかかってきた国に、自分のことを棚に上げて小国の軍事力開発を避難する資格があるのかという反発が国際社会にはあるのではないか。このことは、私たちはよく考えなければならない。軍縮と緊張緩和へ自らが誠を示さないでは、相手の軍事偏重を詰ったところで説得力を欠くのだ。 そして私たちがもうひとつ気をつけておかなくてはならないのは、失政続きで国内の支持基盤が弱くなった政権は、人びとの目を外に逸らすために対外的に強硬姿勢を執ることが多い、という点だ。小沢民主党の迷走で一息つけそうとはいえ、麻生自民党はやはり末期症状。“仮想敵国”相手に勇ましく拳をふりかざすことで人気回復を図りたいところだろう。ゆめ乗せられるな。
by suiryutei
| 2022-10-04 08:26
| ニュース・評論
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Comments(4)
北が国境侵犯するのは、南の腐れ政権の依頼によってだった、という映画を見たような気がします。
私もけさ、ついやりやがったなあ、と岸田の顔を思い出しました。
1
佐平次さん、おはようございます。
まったく同感です! ![]()
韓国軍の弾道ミサイルが自国軍基地に墜落するという事故が5日にあったという事が、小さなニュースとして報道されていますが、朝鮮民主主義人民共和国がミサイルを発射したというニュースは大々的に報道され騒がれるのに、日米韓合同軍事演習がその前に行われ、原子力空母ロナルド・レーガンなどが東海(トンへ)に投入されていたことなどは、あまりマスコミで取り上げられていません。軍事演習というのは、実弾でバカスカやるわけですよね?原子力空母って原子炉積んでるわけで、「東海(トンへ)」って日本海のことですよね?韓国軍の弾道ミサイル「玄武2」にしても不正常に飛行して墜落爆発したわけですが、こういうことは、酔流亭さんはどう思われますか?又、酔流亭さんにはまだ関係ないかもしれませんが、今月から後期高齢者の一部の医療費窓口負担割合が高くなりますし、年金の株式運用では世界的なインフレで株価の下落などもあり、4~6月期では年金運用は、3.7兆円の赤字になっているという話で、その前は黒字でしたが、株価の変動に左右されるようでは老後が不安なんですが、こういうこともあまり問題にされていないと思うのですがどう思われますか?
フーテンさん、コメントありがとうございます。
私の2009年の更新記事はもう13年前のものであり、共和国に対する理解にも欠けたところがあります。それでも全く無意味な文章ではないと思ったので再掲したわけですが・・。ただ、日米韓が共和国をいかに圧迫してきたかについて触れていなかったのは不充分であったと思います。ご指摘はその通りです。 年金の株式運用もご指摘の通り。老後が不安だし、そして問題は、年金が株価と一蓮托生にされることによって「株価を上げてくれる政権」なら支持するという心理に人びとを誘導していくことです。安倍政権の支持がそれなりに高かったのは、このせいでしょう。とにかくいま株価を上げてくれるなら、後は野となれ山となれです。
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