新人事制度 大阪での報告①~③
記事ランキング
最新の記事
タグ
労働(124)
最新のコメント
カテゴリ
最新のトラックバック
以前の記事
2025年 07月 2025年 06月 2025年 05月 2025年 04月 2025年 03月 2025年 02月 2025年 01月 2024年 12月 2024年 11月 2024年 10月 more... ブログジャンル
画像一覧
検索
|
第6回丸山健二文学賞を今年受賞した小説『流謫の行路』の作者、秋沢陽吉さんは労働者文学会の会員仲間である。だから、受賞するや単行本として〔いぬわし書房〕から刊行された同書をさっそく注文した。 一読、叙述の迫力に圧倒される。思ったのは、画布に向かって絵筆をいつまでも振るい続けている画家の姿だ。画の上に飽くことなく絵具が塗られていくから、傍から見ると画の形象は、もうよくわからなくなっている。しかし、形象の奥にあるものに向き合ってやまない画家のエネルギーそのものに圧倒されるのである。こういう作品には、筋立てはおそらくどうでもいいのである。だから、よくわからないけれど、引き込まれていく。そういう不思議な作品だ。 まだコロナ禍が拡がる前、労働者文学会の集まりで秋沢さんと議論になったことがある。丸山健二の作品について秋沢さんが書かれた随筆に酔流亭が文句をつけた。2020年2月のことだ。 なつかしい思い出だ。 丸山健二文学賞受賞にお祝いの手紙を秋沢さんに差し上げると、すぐ丁寧な返書をいただいた。その手紙は「・・そして小説を何としてもお書きください。」と結ばれている。 ううむ。
by suiryutei
| 2022-10-20 05:44
| 文学・書評
|
Comments(0)
|
ファン申請 |
||