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中村文則の小説『R帝国』を読む。2016年5月から翌年2月まで読売新聞夕刊に連載されたのが17年8月に単行本になった(中央公論新社刊)。年内に読み終えた本としてはこれが最後になるだろう。 怖い小説である。舞台となるR帝国という国は、まるで日本の近未来みたいだからだ。原発は林立し、政治は建前としては民主制であるけれども僅かな議席しか持たない野党はじつは与党に飼いならされていて、実際は一党独裁。人びとは抵抗という言葉すら知らず(忘れ)、隣国を侮蔑したがる。 著者は鋭い社会批評眼を持った人だと思う。 これは偶々だけれど、26日に机の引き出しに詰まっていた新聞切り抜きを整理したとき中村文則の寄稿した記事があったのを思い出し、これは捨てずにとってあったので読み返してみた。日付のところが切れているので正確な日にちはわからないが今年8月ごろの朝日新聞読書欄からの切り抜きである。 以下の箇所に同感したので切り抜いたのだと記憶する。 ・・指導者の責任は重いと思う。ロシアとウクライナの戦争で言えば、ロシアの大統領とその周辺を僕は許せないし、例えば米大統領とその周辺も許せない(既に指摘されている通り、オバマ政権の副大統領時代も含め、彼のロシアとウクライナへの関わり方を辿れば、争いを煽ったとしか僕には思えない)。 この戦争は避けられなかった、と本気で言う専門家はいないのではないか。ウクライナの人々が気の毒でならない。 本を読み終えたところで散歩に出た。なかなか立派なケヤキ並木が近所にある。その通りを歩いた。ケヤキは紅葉をすっかり散らして、ボウズになっている。そのケヤキではなく、少し離れたところの桜の木の、こちらも葉をすべて落としている枝にヤマガラがとまっていた。この野鳥はお腹が黄色いからすぐ識別できる。 わが町・我孫子は利根川と手賀沼に挟まれているので野鳥の種類は割と多い。バン、ヒヨドリ、セキレイはよく見かけるし、シジュウカラ、メジロも珍しくない。ヤマガラを見かけるのはたまにだ。 年の瀬にいいものを見た。
by suiryutei
| 2022-12-30 09:10
| 文学・書評
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