新人事制度 大阪での報告①~③
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ここ数日、永井荷風の全集を紐解いている。 ![]() 敬愛する年長の友人だったKさんにいただいたものだ。それが10年ほど前である。7年前、酔流亭が退職したあたりからポツポツ読み始めたが、6巻目まで進んで、ずっと中断してしまった。荷風は古いという思いが、いささかあったのだろう。Kさんは3年前90歳で他界された。 ふとまた手にとる気になったのは、病気療養中の身として、巣篭っているからだ。本を手にする時間がある。 ところが、荷風散人も同病の身ではないか。なにしろ断腸亭である。 断腸とは、腸がちぎれるほど悲しい思い、ということだろうが、腸を患っていた荷風は、もっとストレートに、腹が痛むからそう号したのだろう。 にわかに親近の情が湧いてきた。そうして、やっぱりいいですね。 7巻目、『おかめ笹』『雨潚潚』『雪解』と読み進める。人物の心理描写の巧みなことに感心する。『おかめ笹』の主人公であるパッとしない画家・鵜崎巨石のややみみっちい蕎麦屋酒のやり方なんて酔流亭とよく似ているんだな。
by suiryutei
| 2023-01-28 06:10
| 文学・書評
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