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NHK朝ドラ『舞い上がれ!』の先ほど放送されたばかりの最終回では、〝空飛ぶクルマ”と称する有人ドローンをヒロインが操縦する。なにしろ時代が2027年に〝飛んで”いるんだから、そのころにはドローンもきっとそれくらい進化しているだろう。ただ、この飛行物体、垂直に離陸するところがあのオスプレイを連想してしまう。このドラマを半年間ずっと視てきたけれど、最後はあまりいい気持ちがしなかった。 しかし、今日の更新記事は別の話題です。昨日のうちに下書きは書いてある。 小説家の山口瞳は1926年に生まれ、1995年69歳で亡くなった。 小説や紀行を書いた他、『男性自身』と題するエッセイを週刊新潮に連載したのはよく知られている。32年間にわたり連載回数1614回。 60歳に達してからの数年間は日記体で綴られる。連載はすべて新潮社から単行本化されていて、その23~26巻が日記体のもの。週刊誌連載の時期としては1986年から93年だ。そのあと95年8月の死までの2年間弱79編はまた一編ごと独立した文章に戻る。 その最後の79編を収録した『江分利満氏の優雅なサヨナラ・男性自身シリーズ最終巻』は、酔流亭は1995年秋に発刊されたときすぐ買って読んだし、今年になってから一度目の入院と二度目のそれとのあいだ自宅で療養していたとき、ふと手にとる気になって再読した。 酔流亭は今年1月に68歳になった。山口瞳の晩年の年齢に近づいたのである。それがまた読みたくなった理由だが、最終巻を読むと、もうすこし遡っても読みたくなった。山口が還暦を過ぎてからの3冊(先述した23~26巻のうち23-25巻)が折よく古書で入手できた。 このうち真ん中の『憂愁日記』はずっとまえ神田の古書店街で買って、すでに持っているのだが、3冊まとめて安く売りに出ていたので。 この3冊のあと、もう一冊、26巻目『年金老人奮戦日記』というのが最終巻の前にある。どうも身につまされる題名であって、これも近く入手するつもり。 そうして最終巻に続く。 いま読み始めている『還暦老人ボケ日記』(1986年10月~1988年3月、86年11月3日に山口は満60歳の誕生日を迎え、還暦となる)の11月30日(日曜)の記述には米長邦雄と羽生善治の対局をNHK杯将棋トーナメントで見たとある。NHK杯とあるのだからTV中継されたんだろうね。羽生四段(当時)を「片や15歳の大天才」と書いている。ことし52歳の羽生善治九段は、20歳の藤井聡太五冠に挑戦して藤井五冠がタイトルを防衛したのを私たちは知っている(3月12日、王将戦七番勝負、藤井の4勝2敗)。歳月を感じるねぇ。 さて山口が日記体で書いていた時期の間に、昭和から平成へ天皇が代わった(昭和天皇ヒロヒトの死去は1989年1月7日)。『憂愁日記』の半ばあたりである。それの山口の受け止め方については酔流亭は批判がある。そのことは、増田都子さんの著書『昭和天皇は戦争を選んだ!』(社会批評社)への書評(新聞『思想運動』2016年2月15日号寄稿)の中で触れた。 いっぽう酒に対する姿勢については酔流亭は山口に強く共感する。飲む話もふんだんに出てくるから、当方も寝に就く前にほろ酔い気分で少しずつページをめくっている。また飲めるようになってよかった。
by suiryutei
| 2023-03-31 08:38
| 文学・書評
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Comments(2)
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