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新人事制度 大阪での報告①~③
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読み終えた本と観た映画はノートに書いておく。 本は直近では何を読んだかというと、 還暦老人ボケ日記 山口瞳 4月17日読了 木下昌明のがん日記 木下昌明 4月21日読了 還暦老人憂愁日記 山口瞳 4月23日読了 となっている。 なんだ! オレはこのところ人の日記ばかり読んでいたんじゃないか。 年齢とか体調によってそういう類を読みたくなる時期というものがあるらしく、この春、酔流亭はそのモードに入ってしまったのだろう。 さて60代の山口瞳(享年69)は、節酒をときに破ることはあっても医師の指示に基本的には忠実だったようだ。70代後半から80代にかけての木下昌明(享年82)はちょっと違う。内服薬として処方された抗がん剤を、錠剤なら擂り粉木で粉状に磨り潰して、じかに患部に塗ったりしてみる。癌ができたのが直腸で、お尻から顔をのぞかせるほどに大きくなっていた(2014年10月31日の記述に8.5㎝の大きさとある)からできたことだろうが、驚いた。のむ薬をなんだと医師は心中おだやかでなかったようだが、 「医者を拒否するのではなく、医師と問答しながら、自分で考え、ためして治療していく。これがぼくのがん治療法だ」 と木下さんは書く(63ページ)。日記の記述によれば、飲み薬を患部に直接塗るのは間違いなく効果があったらしい。 「医師は『ぼくは勉強になっています』といった。他の人とはいろんな意味で違っているので、困った患者と思いつつ学んでいるんだろうな、と推測した」(72ページ)。 医師と患者との、葛藤を孕みつつの協働関係ということであろうか。花田清輝や武井昭夫から木下さんが深く影響を受けたことは『がん日記』からも覗われる。医師と木下さんとの関係も、花田や武井が説いた「対立物を対立したまま統一する」ということの一種なのかもしれない。 木下さん自身が被写体となった『がんを育てた男』というドキュメンタリービデオがあること(2016年、ビデオプレス制作)は知っていた。いつか観てみたいものだ。
by suiryutei
| 2023-04-25 09:02
| 文学・書評
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