|
新人事制度 大阪での報告①~③
記事ランキング
最新の記事
タグ
労働(124)
最新のコメント
カテゴリ
最新のトラックバック
以前の記事
2025年 12月 2025年 11月 2025年 10月 2025年 09月 2025年 08月 2025年 07月 2025年 06月 2025年 05月 2025年 04月 2025年 03月 more... ブログジャンル
画像一覧
検索
|
万世橋でIさんに〔誉国光〕をご馳走になった帰りは、通勤ラッシュの帰りの時間帯。おもえば満員電車にもまれるのも久しぶりだ。 上野駅で乗車すると、人の動きでシルバーシートの前に押し込まれていった。 目の前に3人座っている、その真ん中の女性が立って酔流亭に席を譲ってくれた。 コロナ禍になってから顔の半分がマスクで覆われるので、見ず知らずの人の年齢はなかなかわからない。しかし、おそらく30代か40代くらいの女性である。座った酔流亭に代わって立つことになった彼女を見ると、バッグを二つ持っている。見知らぬ仲では、バッグを一つ膝の上に持ちましょうかと申し出るわけにもいかず、満員電車の中で申し訳なかったけれど、好意がありがたかった。 山口瞳の60代からの日記体エッセイのことを先日から何度か言及している。その1989年9月25日付けにこんな記述がある。山口は慶応病院泌尿科に診察を受けに行くので、住んでいた国立市から中央線快速に乗る。 「・・一応はシルバーシートの前に立つのだが、近頃の若い者は、男でも女でも席を譲ってくれない。・・古典的な狸寝入りというやつで、下車駅(多くは新宿)でパッと目を開くのが憎たらしい。」 慶応病院は信濃町駅のすぐ前にあるから、山口も中央線快速を新宿で下車して各駅電車に乗り換えたのだろう。結局最後まで座れなかったわけだ。 そのころ山口は、じき63歳になろうという年齢である。酔流亭はいま68歳だ。この5歳の違いというより、昨日酔流亭の前にいた女性はたまたま周囲に気配りのできる人だったのだろうね。彼女の両隣に座っていた、まだ高齢とは思えない男性二人は知らん顔していたから。 去年暮れからは体調不全でずっと休んでいるけれども、護憲とか反戦のデモや集会に出かけると、70代、80代が元気にシュプレヒコールを上げている。だから、その中にいると少なくとも自分を年寄りだとは感じない。何年か前、我孫子市の〔9条の会〕が企画した学習会に参加したとき、30人ほどの参加者を見回して「もしかしたらこの中では自分が最年少かしらん」と思ったことがある。60歳過ぎて「最年少」なんて言葉を使うのも落ち着きのないことだが。 ところが、通勤時間帯の満員電車の中では68歳というのは、やっぱり年寄りだ。実際、立って揺られていると足腰が痛くなってくるし。 いま65歳を過ぎても働いている人は少なくない。2016年の数字で、全労働人口の中で65歳以上の人が占める割合は11.8%だった。現在はもっと増えているだろう。ただ、それでもフルタイムでの就労は65歳を過ぎると少ないと思う。すると、通勤時間帯の満員電車の中には滅多にいない。 7年前の2016年3月、最後の泊まり勤務に出勤する日、「こんなこと初めてだが」と思いつつシルバーシートに座ってみたことがある。そのことを当時のブログに書き、『伝送便』誌の同年5月号にも寄稿し、さらに小説に仕立て直して『職場を去る』という題で雑誌『労働者文学』No.80(2016年12月刊)の<短編競作特集>に加えていただいた。 ついこのあいだのことのようだが。
by suiryutei
| 2023-04-27 09:21
| 身辺雑記・自然
|
Comments(2)
|
ファン申請 |
||