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下の写真は昨日の東京新聞夕刊の一面だ。「ミサイル」という物騒な言葉が目を捉えるが、朝鮮は人工衛星を発射すると正式に通告しているのである。ところが日本政府はミサイルだと強弁し、マスメディアもそれを無批判に垂れ流す。 しかし、一晩おいて東京新聞はいくらか冷静になったのだろう、下は今日の朝刊の二面だ。「ミサイル」という言葉はすくなくとも見出しからは消えて、「人工衛星」と事実を書くようになった。 この朝刊記事の〔解説〕にも書かれているように、朝鮮はこれまで5回、人工衛星を発射している。 いずれも事前に国際機関に通告しており、2012年と16年の人工衛星は国連に登録されている。 それでも日本政府は「人工衛星と称するミサイル」と言い張り続けているのである。その根拠は、人工衛星を飛ばす動力技術は弾道ミサイルにも転用できるからというものだが、無茶な言いがかりというほかない。こんな理屈が通るなら世界中の人工衛星すべてがミサイルということになってしまう。日本政府はそれらを「日本の上空」(この言い方がまたデタラメであって、日本列島の上のほうを飛ぶといっても宇宙空間であり、日本の領空ではない)を飛ぶごとに「破壊措置命令」を出すつもりだろうか。まさかそんなことしないくせに、朝鮮の飛ばすそれだけは破壊すると息巻くのだ。 なるほど〔解説〕が書くように、国連安全保障理事会の朝鮮制裁決議は「弾道ミサイル技術を使った全ての発射」を禁じている。だが、これはアメリカがごり押した、その国連決議が無理筋だ。 酔流亭は5月6日更新記事で水島朝穂・早大法学部教授の『日本国憲法9条と<敵基地攻撃能力>』という論考を紹介した。 水島さんはこの論考の中の注釈の一つで自衛隊出身の<かのよしのり>という人のこんな発言を引いている。 「テポドンを<事実上の弾道ミサイル>などというなら、世界中の衛星打ち上げロケットが、事実上の弾道ミサイルになりますし、テポドンなどより日本のイプシロン・ロケットのほうが、よほど弾道ミサイルらしい性格のものです。筆者は北朝鮮の肩を持つわけではありませんが、<事実上の弾道ミサイル>などという言い方には、世論操作しようという悪意が込められていると思います。」 (かのよしのり『ミサイルの科学』SBクリエイティブ、2016年)
by suiryutei
| 2023-05-30 08:54
| ニュース・評論
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