|
新人事制度 大阪での報告①~③
記事ランキング
最新の記事
タグ
労働(124)
最新のコメント
カテゴリ
最新のトラックバック
以前の記事
2026年 06月 2026年 05月 2026年 04月 2026年 03月 2026年 02月 2026年 01月 2025年 12月 2025年 11月 2025年 10月 2025年 09月 more... ブログジャンル
画像一覧
検索
|
『伝送便』7月号に寄稿したものです。このブログの5月30日更新記事を下敷きにして加筆しました。 ![]() 朝鮮民主主義人民共和国の北西部にあるトンチャリ(東倉里)から五月三一日午前六時半ごろ打ち上げられた人口衛星は、二段目エンジンに不調があったそうで、朝鮮半島西側の黄海に墜落した。失敗はよくあることだろう。日本の三菱重工が開発中のロケットだって三月に種子島から打ち上げ失敗したばかりだ。二段目エンジンに着火しなかった。詳しいことは知らないが、二段目というのは宇宙ロケットにとって鬼門らしい。 問題は、朝鮮のときの日本社会の騒ぎようだ。いくらなんでも常軌を逸していないか。日本の専門家だって人工衛星だろうと推測したことは新聞記事の片隅には書かれているのに、政府もメディアもあくまでミサイル、ミサイルと騒ぎ続けた。 朝鮮はこれまで五回、人工衛星を発射している。いずれも事前に国際機関に通告しており、二〇一二年と一六年の人工衛星は国連に登録されている。 それでも日本政府が「人工衛星と称するミサイル」と言い張り続ける根拠は、人工衛星を飛ばす動力技術は弾道ミサイルにも転用できるからというものだが、無茶な言いがかりというほかない。こんな理屈が通るなら世界中の人工衛星すべてがミサイルということになってしまう。日本政府はそれらを「日本の上空」(この言い方がまたデタラメであって、日本列島の上のほうを飛ぶといっても宇宙空間であり、日本の領空ではない)を飛ぶごとに「破壊措置命令」を出すつもりだろうか。まさかそんなことしないくせに、朝鮮の飛ばすそれだけは破壊すると息巻くのだ。だが、動力技術が同じだって、弾頭を装着していないものをミサイルとは言わぬ。 なるほど国連安全保障理事会の朝鮮制裁決議は「弾道ミサイル技術を使った全ての発射」を禁じている。だが、これはアメリカがごり押した、その国連決議が無理筋だ。自衛隊出身の<かのよしのり>という人が七年前こう書いているのを紹介しておこう。 「テポドンを<事実上の弾道ミサイル>などというなら、世界中の衛星打ち上げロケットが、事実上の弾道ミサイルになりますし、テポドンなどより日本のイプシロン・ロケットのほうが、よほど弾道ミサイルらしい性格のものです。筆者は北朝鮮の肩を持つわけではありませんが、<事実上の弾道ミサイル>などという言い方には、世論操作しようという悪意が込められていると思います。」 (『ミサイルの科学』SBクリエイティブ、二〇一六年) 発射騒動があった直後の六月初め、NHKBSで『遠い夜明け』という映画が放映されるのを視た。一九八七年公開のイギリス映画(リチャード・アッテンボロウ監督、デンゼル・ワシントンら主演)で、南アフリカで当時まだ続いていたアパルトヘイト(人種隔離政策)を告発している。アパルトヘイト下の南アフリカでは、黒人反体制活動家への警察の暴力は隠蔽され、それへの抗議のほうが暴力であるかのように報道されていた。日本を含む今日の西側メディアはこれと同じだなと、時期が時期だけに思った。 ※5月30日更新記事はこちら。
by suiryutei
| 2023-07-02 08:22
| ニュース・評論
|
Comments(0)
|
ファン申請 |
||