新人事制度 大阪での報告①~③
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小説家の山口瞳(1926-1995)は、還暦を迎えた1986年11月の誕生日を期して、『週刊新潮』連載のエッセイ『男性自身』の記述を、それまでの毎回読み切りから日記形式に改めた。週刊誌連載であるから、一週間7日分の日記で連載の一回分としたのである。そんな日記体を1993年いっぱいまで続け、1994年初めから亡くなる1995年8月まではまた一回読み切りの掌編に戻した。 日記体であった1986年11月(正確には同年10月30日から始まっている)~1993年12月までは4冊の単行本にもれなく収まっている。下の写真がそれだが、上の3冊のタイトルは『還暦老人〇〇〇〇』なのに4冊目だけ『年金老人〇〇〇〇』となっているのは、著述業という自営業者であった山口が年金を得られるようになったのは65歳になってからだからだろうか。 その日記体も終わりに近い1993年12月3日の記述にこうあるのを、一昨日の夜、目に留めた。 「・・つい一月半ばかり前に祇園サンボアの中川歓子さんの義兄の三条寺町サンボア(本店)マスターの中川さん(長兄)も突然に亡くなっている。・・」 ああ、その頃だったか、と思った。1993年12月3日より「一月半ばかり前」ならば10月のなかばだ。 京都三条寺町(今年の大河ドラマ『どうする家康』の明後日の放送回では舞台になるはずの、あの本能寺の近く)にある酒場(バー)〔サンボア〕に初めて足を運んだのは酔流亭が30代に入ったばかりのころだから1980年代後半だろう。眼光は鋭いが、笑顔の優しいマスターに洋酒の飲み方の手ほどきを受けた。1992年の夏か秋かにも寄ったことがある。何かのついでに、その年の春に母親が病没したことを口にした。「あんたは(おふくろさんの)面倒をよう見たんやろう」。そうマスターが言ってくれたのを憶えている。実際は、面倒をよう見たどころか酔流亭のほうが母親には面倒をかけ通しだったのであるけれども。 ![]() さて寺町サンボアといえば、1918年創業、わが国の酒場の草分けのようなバーである。前マスターが亡くなったあと、酔流亭と同世代の息子さんが跡を継いだことまでは知っている。その後どうなっているのだろうか。ネットで調べてみた。 すると、さすが老舗だけあって記事はたくさん出てきた。寺町の店は老朽化のため去年8月に店を閉じたが、京都市役所の前に新店舗を構え、今年2月から営業を再開しているという。 [23年2月移転]京都サンボアは、SNSで5点か1点で良いお店 / 京都 京都市中京区 1925年創業 (大正14年) | 老舗食堂 ~100年以上の歴史を持つ店舗を巡る旅~ (shinise.tv) 今の酔流亭は街のバーにふらりと寄るなんてことからは足を洗って久しい。
by suiryutei
| 2023-07-21 08:09
| 酒・蕎麦・食関係
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