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たまには外で・・と、昨夕は近所の和食店に家族で出かけた。家族でというのは、ふだん都内で暮らしている娘が夏休みでわが家にきているので3人でということである。 刺身盛り合わせ等々を注文して、酒はいくつもの銘柄が壁に貼りだされている中で「栄光富士」が目に留まった。庄内の酒である。 もう19年前になる。2004年の初秋、酒田に旅した帰途、この「栄光富士」を醸す蔵元を訪ねたことがある。そんなことを思い出しながら飲む。相変わらずいい酒である。 1945年の8月15日を対象として「日本のいちばん長い日」と題した本や(それを原作にした)映画があるけれど、もちろん8月15日は物理的な日の長さで言えば「いちばん長い日」ではすでにない。夏至から二か月近くが経っている。7時過ぎ、陽が落ちて暗くなった道を歩いて家に戻る。 NHKのTVニュースが終わって、7時半から『NHKスペシャル 戦後世代と戦争』という番組が始まった。 視聴者がまだ起きている時間帯にこういう番組が企画されること自体は、NHKは民放よりまだいいのかもしれない。民放は、ヒロシマの6日だろうがナガサキの9日だろうが、そして15日の敗戦の日だってバラエティかスポーツ中継ばかりだ。 ただ、昨夜のNHKのその番組において事前にSNSで3000人を対象に行なわれたというアンケートの設問はそもそもどうかと思われる。「もし戦争が起きたら?」という問いかけの戦争が起きるとは「日本が戦争に巻き込まれたら?」ということなのだ。 「巻き込まれたら」というのは、いかにも受け身である。「日本が戦争を仕掛ける」という場合は初めから排除されている。 これでは、日本を戦争に巻き込む(日本に攻め込んでくる)相手に対して抵抗するか無抵抗でいくかのどちらかしか選択の余地がない。自分の国の政府が戦争を始めないように自分の国の政府に働きかけるという行為は初めから除けられてしまっている。 けれども、8月15日をもって敗戦の日とされている戦争とは、日本が仕掛けた戦争ではなかったろうか。この肝心な点が抜けているアンケート結果にもとづいたスタジオでの討論は、どうにもズレたもののように思われた。そのズレを指摘する発言者もいたのは救いであったが。 昨日の戦没者追悼式における岸田首相の式辞の全文を先ほど朝刊で読んだ。その文言の9割まで昨年とまったく同じだと、報じる新聞記者も呆れているが、もっと呆れるのが、その去年の式辞と同様、「先の大戦では、三百万余の同胞の命が失われました」とだけ述べて、それに数倍する「同胞」以外の命が失われたこと、つまり日本が戦争を始めることによってそれだけの命を奪ってしまったことには頬かむりしていることだ。 首相のこうした加害責任の無自覚とセットになって昨夜のNHK番組なども作られているのだろう。
by suiryutei
| 2023-08-16 09:14
| ニュース・評論
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Comments(4)
暑中お見舞い。お元気ですか。
昨夜、「日本のいちばん長い日」を見て過ごしました。三船の貫禄と演技は素晴らしいものですね。このなかで、「2・26事件の連中は天皇を押さえていなかったから、反乱軍にされたが、宮中を包囲している俺たちは天皇を手中にしているから大丈夫だ」と戦争継続を主張する場面があります。 要するに天皇は「玉」扱いにしかすぎず、軍部の様々な思惑で大義名分に使われたわけですね。 この映画の弱点は天皇制のそうした欠陥にふれていないこと、陸海軍のエゴについてもふれていません。いい映画であるだけに残念です。 今日のヤフーニュースで実は昭和天皇ヒロヒト帝は満州事変に反対だったとか、軍部に騙されていたとか側近に語っていたとか。 なかでも傑作はアメリカがもっと強硬に日本の侵略行為に対して反対してほしかったと述べていたそうです。 実は私はあのとき反対だったとか、日米開戦は無謀だと思っていたとか、軍人・官僚のこういう回想記録が氾濫してます。天皇がこうだから、下っ端はもっと責任逃れの弁明をしていますよ。NHKがさかんに終戦番組を特集するのは悪くはないが、それならなぜ今の岸田軍拡路線、麻生妄言に抗議・反対しないのか。 実はあのとき反対だったけどなんて、言い訳はもう許されない。それはメデイアだけでなく、私たち市民も同じですね。
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おはようございます NHKスペシャル見ました。保坂正康さん以外のゲストはいまいちでしたが、いろいろな若者の意見は参考になりました。Facebookで繋がっている大学教授で当該番組見て投稿している人がいました。問題提起という意味ではNHK名古屋や名古屋の民放はお盆前から今日も戦争特集、主として戦争を体験した高齢者の体験談、聞いた若者の反応、中には高校生が体験談を受け継ぐという人も。
うちの子供たちもZ世代ですが時々戦争の話をします。若い人から僕たちの世代にかけ、ガンダムなどを見て過去現在未来を考える人は少なくありません。
星の王子様さん、おはようございます。
保坂正康さんは冷静な語り口でしたね。今の若い人たちのほうが私たちより戦争を身近に感じているかもしれませんね。
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