アイスラー『統一戦線の歌』のジャズバージョン

台風13号の影響が関東では出ているのだろう、昨日は一日不安定な天気であった。青空がのぞいているのにパラパラッとけっこう粒が大きい雨が時折降ったりする。いつか書いた、ジョージアで言う＜お天道様が顔を洗っている＞ような。

おてんとさまが顔を洗う　狐の嫁入り : 酔流亭日乗 (exblog.jp)

しかし夕方になって青空がだいぶ広がってきた。散歩がてら近くにある図書館分室に行く。分室なので蔵書は乏しいが、新聞のいくつかは月の初めからの号が置いてある。4日に出た、辺野古埋め立てをめぐる最高裁決定を5日の朝刊各紙がどう論説しているか知りたかった。わが家が購読する東京新聞の5日朝刊一面は、こうである。

日本という国の寿命を縮めることになるだろう土木費の底なしの無駄遣いを、せっかく沖縄県が身体を張って止めてくれようとしているのに、それは省みられなかった。

図書館から家に戻ったのが、午後4時半。さっきまで広がっていた青空がいつのまにか消えて、雨がざあっと降ってきた。お天道様が顔を洗うどころか、強いシャワーを浴びるような降りである。一足違いで濡れずにすんだ。

自室に行ってラジオを点けると、いきなり鳴り出したのが、アイスラーの『統一戦線の歌』のジャズバージョンである。鳴り出す前のナレーションに「ブロッツマン」という人名が聴こえたから＜アイスラー・ブロッツマン・統一戦線の歌＞でネット検索すると、こんな記事が出てきた。

ブロッツマンの『 ハンス・アイスラー・統一戦線の歌 』。師シェーンベルクを破門！？した社会主義リアリスト、アイスラーの強烈なフリージャズ・ヴァージョンであり、愛惜の挽歌。 - yuki-midorinomoriの日記 (hatenablog.com)

昨日このアイスラー『統一戦線の歌』を流したラジオ番組はNHKFM〔ジャズ・トゥナイト〕の毎週水曜夕方4時からの再放送だ。ナレーターの大友良英氏は、この歌がスペイン人民戦線において、またそれを支援する世界中の人々の間で歌われたことにも言及していた。

そういえば昨日の更新記事で触れた〔弾き語りフォーユー〕もNHKFMの放送である。NHKはニュース解説なんかはろくでもなく、辺野古の報道では「普天間基地移設」という言い方をする。そう言うことで、現在の普天間基地よりもはるかに強大な軍事基地が新たに作られようとしていることをぼやかすのである。しかし、FMの音楽番組はなかなか面白い。

映画『追憶』のメロディがラジオから流れてきた : 酔流亭日乗 (exblog.jp)

バド・パウエル　～柄にもなくジャズの話 : 酔流亭日乗 (exblog.jp)

追記。

辺野古の軍事基地建設も人民の統一戦線の力で葬り去ろう！