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9月23日に都内で開催された〔美ら海大浦湾を埋めるな!〕集会について酔流亭は新聞『思想運動』の最新号(No.1093、10月1日付)に報告記事を寄稿した。そのことは9月30日の更新記事に書き、記事の全文も転写してある。国が沖縄県民の思いを踏みにじり、辺野古軍事基地建設へ向けて大浦湾埋め立て承認「代執行」のための訴訟を5日に起こした中、当夜の集会での玉城デニー沖縄県知事や上間芳子さん(沖縄平和市民連絡会)からの訴えを改めて心に刻む(玉城知事からは動画メッセージ)。 その『思想運動』紙の同じ号の6面に、新井勝紘さんが関東大震災時に起きた朝鮮人虐殺を描いた絵巻について文章を寄せている。 新井さんは専修大学の元教授で新宿区にある高麗博物館の前館長。件の絵巻を新井さんは2年半ほど前、インターネットのオークションに出品されていたのをたまたま見つけて落札した。絵巻物の作者は「淇谷」という雅号の画家としか初めわからなかったが、調査の結果、福島県西白河郡出身の大原彌市という教育者であることが判明したという。 (上は東京新聞7/6朝刊の紙面から) 一昨年秋に亡くなられた歴史家・色川大吉さんのお弟子としても新井さんは知られている。1968年に東京経済大学の色川ゼミがフィールドワークで西多摩の草深い山里の旧家の蔵から「五日市憲法草案」を発見したときのゼミのメンバーであり、しかも新井さんが第一発見者であった。貴重な資料の発見によくよくめぐり合わせる人だが、日ごろから鋭い問題意識を持っているからこそだろう。 酔流亭は以前、色川さんの教え子さんたちが運営する市民サークルに出入りしていた時期があったので、新井さんのお話を伺う機会が何度かあった。上の写真の著作が新井さんを中心とする数人の歴史学者によって編まれたとき(2004年刊)企画されたシンポジウムで、パネラーのお一人だった新井さんに質問をしたことがある。新井さんの論考がというわけではないが、著作全体としては近代化に価値基準が置かれ過ぎて色川大吉以来の民衆史の視点がいくらか揺らいでいるのではないか(ことに同書所収の稲田雅洋・東京外大教授の論考『困民党の論理と行動』に当時はそれを感じた)、と半可通が生意気にも批判めいたことを口にした。新井さんの応答の詳しいところは覚えていないけれど、誠実な態度には好感を持ったのを記憶している。 ![]()
by suiryutei
| 2023-10-08 08:03
| ニュース・評論
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