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このあいだまで飲んでいた〔李白〕が空になったので、〔月山〕という銘柄の一升瓶の封を切った。 李白と同じく、これも島根県にある蔵元が醸しているというのが意外だった。月山といえば山形県にある山。だから銘柄の名からして当然山形だろうと決めてかかって、インターネットで注文する時どこの県の産かを確認するのを怠ってしまった。いつもはそれを抜かすことはないのに。 いま改めてネットで調べてみると、山形県にも月山という銘柄はあるが、商標は正確には〔銀嶺月山〕となっている。 さて島根の月山は美味い酒である。芳醇辛口純米とラベルに書いてあるが、口に含むとむしろ上品な甘味がある。だいたい清酒というのはウィスキーや焼酎と比べたら甘い。しかし、ベタつく甘さではないのが芳醇にして辛口をもって任じる所以であろうか。 酔流亭は1977年まで東京の多摩地方である国分寺市に住んでいた。北口の裏通りに〔月海酒蔵〕という居酒屋があり、時々そこで飲んだものだ。鰯の塩焼きとか鴨の小鍋仕立てとか、安くて美味かった。ビールは大瓶を電気冷蔵庫ではなく氷水で冷やしていた。ビールはそうやって冷やすのが一番うまいと思う。清酒は冷えた原酒を一合桝に酌んで出す。原酒は普通の清酒より5%前後アルコール度が高いから、桝を三杯(つまり正味で三合)も飲むと20歳前後の飲み盛りといえ、したたかに酔った。 その原酒が〔月海〕と〔月山〕の二種類であった。値段が少しちがう。当時は清酒は特級・一級・二級というクラス分けがまだあったから、客に出す酒を級別で呼ぶのは野暮だと、月海・月山としたのかもしれない。月海は店の名からとったとして、銘柄はどちらも月山というのだろう、とぼんやり思った。おそらく山形の酒だろう、とも。 〔月海酒蔵〕は姿を消して、もうだいぶたつ。しかし酔流亭は、国分寺から離れて46年たつ今も、あの居酒屋のあった国分寺の裏通りを夜歩いてみたくなることがある。
by suiryutei
| 2023-10-11 08:05
| 酒・蕎麦・食関係
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