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8日の午後NHKBSで放映された映画『チップス先生さようなら』を録画しておいて、昨日視た。 2月初めにも同じ時間帯に放映されたのだが、そのとき酔流亭は入院中、しかも手術を終えたばかりで、メスで切られたお腹がまだ痛くて意識朦朧だったので、ちゃんと視ていない。 そのときのことを【いてんぜ通信】No.10(2023年6月1日発行)寄稿『もりきり五勺』の中ですこし書いた。その部分をまた貼り付けておきます。 ・・意識朦朧たる二日間が過ぎて、3日目の午後から痛みは徐々に和らいでいった。2月2日だった。午後2時過ぎ、病床のTVでNHKBSプレミアムを点けてみた。このチャンネルでは平日の午後1時から映画を放送している。一昨年秋に入院したときも、その時間帯に映画をよく視た。そのときはやはり腸捻転の、しかし手術ではなくて内視鏡による整復治療で別の病院に入院していた。 ピーター・オトゥール、あの『アラビアのロレンス』(デビッド・リーン監督、1962年イギリス)でロレンスに扮した名優オトゥールが、ロレンスのときよりちょっと老けて、画面の中にいる。彼とイギリスの女性歌手ペトラ・クラークが共演した『チップス先生さようなら』(ハーバート・ロス監督、1969年英米合作)がその日放映されていたのである。 しまったと思った。『チップス先生・・』は高校生のとき映画館で観て感動した記憶がある。だから、入院する前、1月のうちに、同映画の放映が2月にあるのをインターネットで知って視るのを楽しみにしていた。ところが2月の上旬ごろ放映とだけ憶えて、それが2日だと確認しなかった。そうして1月30日の手術が終わってからの朦朧とした二日間に映画のことは意識から飛んでしまっていた。TVを点けたとき映画はすでに後半だ。もう、どうしようもない。 病院に持って行った本は、古書で手に入れた『20世紀の歴史』(エリック・ホブズボーム著、ちくま学芸文庫)上下2冊のうち上である。20世紀最高の歴史家とも評されるホブズボーム(1917-2012)は、ポーランド系ユダヤ人の家庭で生まれ(生国はエジプト)、1933年から亡くなるまでイギリスで暮らした。映画『チップス先生さようなら』の時代は主に二つの世界大戦の間で、主人公チップスはイギリスの全寮制高校の教師であり寮長だ。するとホブズボームの青春時代はチップスの教え子たちのそれと時代がかさなるのである。やがて第二次世界大戦が始まり、イギリスは連日ドイツ空軍の空襲にさらされる。ペトラ・クラーク扮するチップス夫人は得意の歌唱で人びとを励ましているさなかにドイツ軍機が投下した爆弾で命を落とす。 映画を最初から視ていればホブズボームの本を、著者の生きた時代をいくらかは視覚的にもつかみながら読むことができたろうに、これは入院中の唯一の痛恨事である。・・・・ チップス夫人を演じたペトラ・クラークは本職は歌手で『恋のダウンタウン』という大ヒット曲がある。発売された1964年、イギリスでヒットチャートの2位まで行ったけれどもビートルズの何とかという曲に阻まれて1位は逃したそうだ。 Downtown / Petula Clark(With Japanese lyrics) 恋のダウンタウン / ペトゥラ・クラーク(和訳歌詞付き) - YouTube カナダ出身のピアニスト、グレン・グールドはこの曲が好きだったという話を去年の今ごろラジオで聴いた。 土曜の午後、ラジオを聴きながら : 酔流亭日乗 (exblog.jp) ※【いてんぜ通信】寄稿『もりきり五勺』の全文はこちら。 もりきり五勺(上) ~【いてんぜ通信】2023年夏号寄稿 : 酔流亭日乗 (exblog.jp) 【いてんぜ通信】寄稿の続き 『もりきり五勺』(下) : 酔流亭日乗 (exblog.jp)
by suiryutei
| 2023-11-11 05:46
| 映画・TV
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